写真=Reve AI

XRPの過去10年の上昇率が約2万3500%に達し、同期間のビットコインや金、Tesla、Appleなどを上回る――。こうした見方が浮上する一方で、市場では比較の起点設定そのものに異論も出ている。投資開始時点によってパフォーマンス評価が大きく変わる典型例として、議論が広がっている。

ブロックチェーン専門メディアのThe Crypto Basicは16日(現地時間)、XRP支持者として知られる弁護士ビル・モーガン氏がX(旧Twitter)への投稿で、XRPの長期リターンは主要資産を上回ると主張したと報じた。

発端となったのは、Bitcoin Magazineが示した過去10年の資産別リターン比較だ。同媒体の比較では、ビットコインは2016年以降で1万7240%上昇したとされた。Teslaは3122%、Appleは1355%、Googleは1015%、Amazonは654%、S&P500は323%、金は255%の上昇としている。

これに対しモーガン氏は、比較対象にXRPを加えれば、上昇率は最大2万4000%に達すると反論した。根拠として挙げたのは、xAIのチャットボット「Grok」による2万3000%台後半〜2万4000%水準の試算だ。

足元のXRP価格は約1.39ドル(約209円)。2016年5月16日時点の価格は約0.006018ドル(約0.90円)で、この時点を起点にすると上昇率は約2万3500%となる。

同じ手法で計算すると、ビットコインは現在約7万6900ドル(約1154万円)、2016年5月16日時点は約452.95ドル(約6万7943円)で、上昇率は約1万7300%となる。同じ10年間で単純比較すれば、XRPがビットコインを上回る計算だ。

ただ、市場ではこの比較手法自体に疑問の声もある。一部の利用者は、今回の数値がXRPに有利な時点を起点にした結果だと指摘している。

Xの利用者「@TheyLiveYouDie」は、XRPが約9年前にすでに3.80ドル近辺まで上昇したことがあるのに対し、現在価格はなおそれを大きく下回っていると批判した。2016年の安値から見れば上昇幅は大きいが、前回サイクルの高値圏で購入した投資家は依然として含み損を抱えている可能性があるという。

別の利用者「@Encrypt_ed」は、比較の起点は2019年に置くべきだと主張した。2018〜2019年ごろに約3.40ドルでXRPを購入したとし、技術的な可能性は評価しているものの、投資収益はなおマイナスだとしている。

これに対しモーガン氏は、比較期間を恣意的に設定したのではなく、Bitcoin Magazineが採用した10年基準にXRPを追加しただけだと反論した。議論の焦点は、暗号資産同士の優劣そのものよりも、どの時点を基準にするかでパフォーマンス評価が大きく変わり得る点に移っている。

ビットコインとXRPの長期的な値動きの違いにも、あらためて関心が集まった。XRPは2016年の安値を起点にすれば高い上昇率を示す一方、ビットコインは長期的な上昇基調を維持し、過去最高値を複数回更新してきた。

これに対しXRPは値動きが大きく、2018年に付けた3.84ドルの高値をいまだ更新できていない。

一連の議論は、累積リターンの大きさだけでは投資成果を十分に測れないことを示している。早期に参入した投資家にとってはXRPが大きな利益をもたらした一方、高値圏で買い付けた投資家にとっては、なお回復局面とは言い難いとの見方もある。

キーワード

#XRP #ビットコイン #暗号資産 #Grok #xAI #S&P500 #Tesla #Apple
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.