新世界グループは18日、5・18民主化運動記念日に不適切な販促表現が物議を醸したことを受け、Starbucks Koreaのソン・ジョンヒョン代表を解任したと明らかにした。ジョン・ヨンジン会長は同日、問題に関する報告を受け、厳正な内部調査と関係者への厳しい処分を指示した。
同グループは、5・18光州民主化運動の記念日に問題が起きた点を重く受け止めたとしている。ソン代表に加え、当該イベントを企画・統括した担当役員も解任し、関連する役職員に対する懲戒手続きにも着手した。
新世界グループによると、ジョン会長は報告を受けて直ちに徹底調査を求め、事案を極めて深刻に受け止めたという。再発防止に向けては、業務プロセスを見直すとともに、歴史認識に関する社内教育も進める方針を示した。
ソン代表は解任発表に先立ち、謝罪文を公表した。5・18の犠牲者や五月関連団体、光州市民、パク・ジョンチョル烈士の遺族を含む民主化運動の関係者に対し、深く謝罪した。
発端となったのは、Starbucks Koreaが同日午前にオンラインで実施した「タンクデー」イベントだ。「タンク」と名付けたタンブラーセットを10~21%割引で販売する告知に、「机にドン!」との文言が使われていた。「タンク」は1980年の5・18当時に戒厳軍が投入した装甲車を、「机にドン」は1987年のパク・ジョンチョル烈士拷問致死事件を巡る隠蔽発言を想起させるとして、直ちに批判が広がった。
光州全南追悼連帯は同日発表した声明で、「『タンク』は5・18戒厳軍のタンクを、『机にドン』はパク・ジョンチョル烈士事件の隠蔽を図った発言を連想させる」として強く抗議した。さらに、経営陣の偏った歴史認識がマーケティングの形で表れた結果ではないかとの疑念を示し、浅薄な歴史認識で五月の犠牲者を冒涜したとしてStarbucks Koreaを批判した。ソーシャルメディアでも不買を呼びかける声が広がった。
Starbucks Koreaは、表現の不適切さを認識した後、直ちにイベントを中断した。ソン代表は謝罪文で、開始前の社内チェックが不十分だったと説明。再発防止に向けて内部プロセスを改善し、全役職員を対象に歴史認識に関する教育を実施するとした。
一方で、問題の文言がどのような経緯で選ばれたのかについて、詳しい説明は明らかにしていない。新世界グループは、同様の問題の再発を防ぐため、マーケティングを含む各種イベントの準備段階で事前審査の手続きを強化するとしている。