長寿実験で知られる起業家ブライアン・ジョンソンが、巨額の資金を投じて得た健康管理の「41の原則」を公表した。要点として示したのは、十分な睡眠、定期的な運動、健康的な食事といった基本的な生活習慣だ。
Business Insiderが14日(現地時間)に報じたところによると、ジョンソンはX(旧Twitter)で「これがすべてだ。長寿のために数百万ドルを費やして学んだことのすべてだ」と投稿し、41項目の原則を公開した。
原則は、睡眠、運動、食習慣、健康を損なう行動の回避を柱に整理されている。ジョンソンが最も重視したのは睡眠で、「睡眠は世界で最も強力な薬だ」と表現した。毎日同じ時間に就寝し、少なくとも8時間の睡眠時間を確保するよう勧めている。
公表した内容の大半は、広く知られた健康指針に近い。定期的に運動し、健康的な食事を取り、寿命を縮めかねない行動を避けるといったものだ。Business Insiderは、数百万ドルを投じた長寿戦略の核心が、想像以上に実践しやすく、費用もそれほどかからない内容だったと評した。
一方で、今回の原則には、ジョンソンがこれまで続けてきた極端な実験の多くは盛り込まれていない。48歳のジョンソンは「Project Blueprint」と呼ぶ年間約200万ドル規模のアンチエイジング・プログラムを進めている。医療チームとともに取り組み、心臓は37歳、皮膚は28歳、肺機能は18歳相当の状態に近づけたと主張してきた。
日常生活の管理も徹底している。最初の食事は午前6時、最後の食事は午前11時に終える。1日の摂取カロリーは1977キロカロリーに抑え、食費は1日約44.91ドル、サプリメントには約11.24ドルを充てているという。摂取しているサプリメントには亜鉛、ウコン、リチウムなどが含まれる。
運動も毎日欠かさない。1日45~60分を運動に充て、記録更新や筋肥大よりも、老化の進行を遅らせることと全般的な健康維持を重視している。運動メニューは、中強度の有酸素運動、高強度インターバルトレーニング(HIIT)、約30種類の筋力トレーニングを組み合わせた内容だ。
ジョンソンは最近まで、さまざまな長寿実験を続けてきた。昨年11月には、幻覚成分を含むシロシビン・マッシュルームを高用量で摂取し、身体と精神の反応を測定する実験も行った。ただ、こうした極端な試みは、今回公表した41項目の勧告には含まれていない。
ジョンソンは自身を「不死の叔父と叔母」と表現し、このリストは「不死の甥と姪に伝えるものだ」とも記した。
今回の公表については、長寿産業を巡る一般の受け止めと重なるとの見方も出ている。先端技術や高額治療、実験的な取り組みが注目を集める一方で、実際の核心は十分な睡眠、運動、健康的な食事といった基本的な生活管理にあることを、改めて示した形だ。