【ラスベガス】Dell Technologiesは18日(現地時間)、米ラスベガスで年次技術カンファレンス「Dell Technologies World 2026(DTW 2026)」を開幕した。会期は21日まで。AIの業務実装を後押しする次世代インフラを前面に掲げ、サーバーやストレージ、自動化、セキュリティ、エッジを含む幅広いソリューションを訴求する。
初日の基調講演には、同社のマイケル・デル会長兼CEOが「Unleash the Future」をテーマに登壇した。インテリジェントPCとモダナイズドインフラを軸に、企業の事業成果につなげる技術革新を強調する構えだ。
2日目の基調講演は、ジェフ・クラーク副会長兼COOが担当する予定だ。テーマは「Build to Lead」。初日がAI時代のビジョンと可能性を示す内容であるのに対し、2日目はそれを競争優位に結び付ける実行面に焦点を当てる。
分科セッションでは、エージェンティックAIが主要テーマの一つとなる。単なる応答にとどまらず、自律的に判断して業務を遂行するAIとして、IT運用、PC管理、データ活用、業務自動化への適用方法を紹介する。
AI活用をPoC(概念実証)段階から本番運用へ移すための議論も進める。AIプロジェクトを実業務に展開する手法や、AIワークロードを安定運用するインフラ戦略を示す。とりわけ「Dell AI Factory」を基盤に、企業のAI活用の成果を高めるアプローチを打ち出す。
AIセキュリティも重要テーマに位置付ける。「AI vs. AI: Cybersecurity in the Age of Intelligent Threats」では、攻撃側と防御側の双方がAIを活用する環境を踏まえ、企業がどうセキュリティ体制を強化すべきかを議論する。
NVIDIAとの連携も見どころだ。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOも基調講演を通じて登壇する。両社はAIサーバー、コンピューティング、データセンターインフラの分野で協業を広げてきた。Naver Cloudのキム・ユウォン代表は、Dell幹部とともにアジア太平洋・日本(APJ)向けメディアセッションに参加する。
技術セッションに加え、リーダーシップや産業構造の変化を扱う「トレイルブレイザー」プログラムも実施する。米プロフットボールリーグ(NFL)出身のペイトン・マニング氏とイーライ・マニング氏が、スポーツメディアとイノベーションをテーマに知見を共有する。Dellのブランド担当シニアバイスプレジデント、リズ・マシューズ氏や、VaynerX会長兼VaynerMedia CEOのゲイリー・ヴェイナーチャック氏らも、メディアエコシステムの変化とストーリーテリングの将来像を議論する。
DTW 2026は、AIが企業インフラ、セキュリティ、業務環境、コンテンツ産業へと広がる流れを映す場となる。Dell Technologiesは、AI時代に必要なコンピューティングインフラ、データ活用戦略、パートナーエコシステムを軸に、企業顧客の実装を支援する姿勢を鮮明にしている。