IPOの規模に加え、ビットコイン保有が初めて財務書類に反映される可能性も注目点だ(写真=Shutterstock)

イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業SpaceXが、早ければ5月中にも新規株式公開(IPO)の届出書を公開する見通しとなった。市場では、同社が保有するとされるビットコイン(BTC)の内訳が、初めて公式な財務書類で示されるかどうかに関心が集まっている。

ブロックチェーンメディアのCoinPostが15日(現地時間)に報じたところによると、SpaceXは4月に米証券取引委員会(SEC)へ非公開で上場申請を行った。6月8日の開始を目指し、投資家向け説明会の準備も進めているという。

今回のIPOでは、SpaceXの財務内容や資産構成が初めて公に示される可能性がある。なかでも注目されているのが、ビットコインの保有状況だ。

オンチェーンデータ分析会社Arkham Intelligenceによれば、SpaceXはCoinbase Primeのカストディ口座で8285BTCを保有していると推定される。時価ベースの評価額は約6億7000万ドルに上る。

SpaceXは2021年からビットコインを保有してきたとされるが、これまでは未上場企業だったため、公式な財務資料として開示する義務はなかった。

ただ、上場すれば事情は変わる。米財務会計基準審議会(FASB)が導入した公正価値会計の枠組みにより、2025年末以降、上場企業は保有するビットコインを四半期ごとに時価評価し、その結果を財務諸表に反映する必要がある。市場では、保有規模そのものに加え、価格変動が業績の振れ幅を大きくする可能性にも注目が集まっている。

IPOの規模も大型案件になるとの見方が強い。SpaceXは2月、イーロン・マスク氏の人工知能(AI)企業xAIとの合併後、企業価値が約1兆2500億ドルと評価されたと伝えられた。

今回のIPOでの調達額は約700億〜750億ドルに達する可能性があるとの見方も出ている。実現すれば、2019年にSaudi Aramcoが記録した約256億ドルを大きく上回り、史上最大のIPOとなる。

株式配分のあり方にも関心が集まっている。SpaceXの助言団は、英国、日本、カナダなど米国外の個人投資家にも株式を配分する案を検討しているとされる。とりわけ、日本の個人投資家にも配分される可能性があるとの見方が浮上しており、アジアからの資金流入への期待も広がっている。

市場では、今回公開される届出書が、SpaceXの足元の財務状況と実際の資産構成を確認できる初の公式文書になる可能性が高いとみられている。上場規模や資金調達計画に加え、保有するとされる8285BTCが財務諸表上でどう扱われるのかが、今後の焦点となりそうだ。

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