写真=Intesa Sanpaolo

イタリア最大手銀行のIntesa Sanpaoloが、2026年1〜3月期末時点の暗号資産関連エクスポージャーを約2億3500万ドル(約353億円)へ拡大した。2025年末の約1億ドル(約150億円)から2倍超に増えた格好で、ビットコイン現物ETFの積み増しに加え、イーサリアムとXRPを新たに組み入れた一方、ソラナ関連は大幅に縮小した。

Cointelegraphが17日(現地時間)に報じた。3月31日時点の保有内訳では、ARK 21Shares Bitcoin ETFとBlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)の持ち高を増やし、全体のエクスポージャーを押し上げた。

アルトコイン関連では、BlackRockのiShares Staking Ethereum Trustを通じてイーサリアムを初めて組み入れたほか、Grayscale XRP Trust ETFを通じてXRPも新規取得した。Criptovaluta.itの集計によれば、XRP関連の新規ポジションは約2600万ドル(約39億円)に上る。

一方、ソラナ関連の保有は大きく減った。前四半期に厚めに保有していたBitwise Solana Staking ETFは、26万6320株から2817株へ減少した。大半を処分した水準とみられる。

デリバティブ取引にも初めて踏み込んだ。Intesa SanpaoloはiShares Bitcoin Trustのコールオプションを新規取得した。同社はこれまで暗号資産ポジションを自己勘定取引向けに保有しているとしてきたが、その一部が専門顧客向け商品のヘッジに充てられているかどうかは明らかにしていない。

暗号資産関連株のポートフォリオも見直した。BitGo株を初めて16万5600株取得し、BitMineのポジションは解消した。Strategyのプットオプションは全て手仕舞いし、トークン化企業Securitizeの上場受け皿として予定されるCantor Equity Partners IIの保有分も縮小した。Coinbase株は1500株から1万357株へ増やした。

こうした動きは、Intesa Sanpaoloがデジタル資産分野との接点を広げつつある流れと重なる。Rippleは先月、イタリアの銀行グループ向けにカストディサービスを提供すると発表しており、同社の市場参加が投資にとどまるのか、今後サービス連携に広がるのかが注目される。

もっとも、今回のポートフォリオ変更だけでIntesa Sanpaoloが特定のアルトコインに長期で傾斜しているとみるのは早計だ。ビットコイン現物ETFの比率を引き上げる一方、ソラナ関連を大幅に圧縮し、イーサリアムとXRPを新たに組み入れており、市場環境に応じてエクスポージャーを再配分した側面が強い。

とりわけ、コールオプションの新規取得とCoinbase株の買い増しは、現物ETF保有とは異なる形のエクスポージャーといえる。Intesa Sanpaoloがビットコイン価格そのものだけでなく、暗号資産の取引インフラや関連金融商品の市場拡大も視野に入れている可能性を示している。

欧州の銀行による暗号資産戦略は、単純保有から取引、カストディ、ステーブルコイン関連インフラへと広がりつつある。Intesa Sanpaoloの今回の再編も、ビットコイン中心の投資拡大とアルトコインの選別的な組み入れ、ソラナ関連の縮小という方向性を鮮明にした。

キーワード

#暗号資産 #ビットコイン #イーサリアム #XRP #ソラナ #ETF #Intesa Sanpaolo #BlackRock
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.