L&F Plusの工場。写真=L&F

L&Fは18日、LFP(リン酸鉄リチウム)正極材を手掛ける100%子会社L&F Plusの新工場を竣工したと発表した。2026年7〜9月期末に年産3万トン規模で量産を開始し、2027年上期には年産6万トン体制へ拡大する計画だ。

新工場は、大邱広域市達城郡九旨面の国家産業団地第2段階用地内に建設した。敷地面積は約10万平方メートル。最終的な年産6万トン体制を前提とした投資額は3382億ウォンとしている。2025年8月の着工から約9カ月で竣工した。

L&F Plusは、L&FのLFP正極材の生産・販売を担う子会社。まず2026年7〜9月期末に年産3万トン規模で量産を始め、北米のESS需要に対応しながら、2027年上期までに段階的に年産6万トン体制へ引き上げる。

L&Fは、世界のLFPサプライチェーンが中国中心で構築されている中、非中国企業として世界で初めて大規模な早期量産体制の構築を目指すとしている。

L&F Plusが量産するのは、エネルギー密度を高めた第3世代LFP正極材だ。圧密度2.50g/cc以上の高密度製品で、LFPの課題とされるエネルギー密度の低さを技術面で補うという。

事業面では、低価格の汎用品ではなく高付加価値LFP市場を主戦場とする。電力網向けやAIデータセンター向けのESSから普及価格帯のEVまでを対象に、複数の顧客企業と供給に向けた協議を進めている。

コスト競争力の確保に向け、素材の内製化も進める。NCM前駆体分野で蓄積した技術を基に、中国依存度の高いFP(リン酸鉄)前駆体の内製化を推進するほか、次世代の無前駆体工法(酸化鉄、Fe2O3)の開発も並行して進めている。

ホ・ジェホン代表取締役は「L&F Plus工場の竣工は、単なる生産拠点の追加ではない。ハイニッケル中心の既存事業とLFPの新規事業がともに成長する、正極材事業の二本柱体制の始まりだ」とコメントした。

その上で「主力事業の着実な売上回復を土台に、LFPという新たな成長軸を加え、EVとESSの双方をカバーする世界の電池材料市場で中核パートナーへ飛躍したい」と述べた。

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