Krakenの親会社であるPaywardが、企業価値を200億ドルとする条件で新たな資金調達を検討していることが分かった。CoinDeskが報じた。足元ではM&Aを積極化しており、将来的なIPO再開も視野に入れている。
Paywardは最近、買収を相次いで実施している。ステーブルコイン決済企業のリーフを6億ドル、暗号資産デリバティブ取引プラットフォームのBitnomialを5億5000万ドルでそれぞれ買収した。CoinDeskによると、これらの取引ではPaywardの企業価値がいずれも200億ドルと評価されたという。
なかでも最大案件は、2025年に実施したNinjaTraderの買収だ。買収額は15億ドル。Paywardは、米国の個人向け先物取引プラットフォームであり、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された先物仲介業者でもあるNinjaTraderを傘下に収めることで、米デリバティブ市場での基盤強化と先物トレーダー層の取り込みを進めた。
上場準備も継続している。Paywardは2025年11月19日、米証券取引委員会(SEC)にS-1登録申請書の草案を非公開で提出した。ただ、今年3月には市場環境の悪化を受けて新規株式公開(IPO)計画を停止したとの報道が出ていた。市場環境が改善すれば、上場計画を再始動する可能性がある。
PaywardとKrakenの共同最高経営責任者(CEO)を務めるアルジュン・セティ氏は先週、Consensus Miamiで、上場準備は約8割まで進んでいると述べた。
Paywardは昨年11月、伝統的金融商品のオンチェーン化事業の拡大を支援する目的で、8億ドルを2回に分けて調達したと発表している。Krakenは暗号資産の現物取引に加え、デリバティブ、ステーキング、カストディへと事業領域を広げている。