Ethereumに下値警戒が強まっている。取引所への流入増加に加え、米国の現物ETFからの資金流出が重荷となっており、市場では現値から2割程度下落し、1700ドル台まで下げる可能性が意識されている。
Cointelegraphによると、市場アナリストの間では、Ethereumが現在の価格水準から約20%下落する余地があるとの見方が出ている。
Ethereumは、1800ドルを割り込む水準まで下落した後、約40%反発した。ただ、2400ドルの上値抵抗線は突破できなかった。CryptoQuantのアナリスト、ボリスDは、取引所への流入拡大が上値を抑えた主因だと指摘した。
BinanceにおけるEthereum保有量は5日から9日にかけて、336万ETHから384万ETHに増加した。同じ期間にEthereum価格は2390ドルから2260ドルへ下落し、下落率は約7%となった。ボリスDは、この局面で流動性が吸収される一方、売り圧力が広がったと分析している。
他のアナリストも、足元の反発がそのまま強い上昇トレンド入りを意味するわけではないとみている。ペリネイPAは、短期反発の後に高いボラティリティを伴いながら、より大きな下落トレンドが続く可能性があると述べた。
取引所ベースのEthereumのネットポジション変化も、同様の流れを示している。13日には58万5000ETHの純増となり、2025年12月以降で最大を記録した。当時、Ethereumは3000ドル近辺で推移した後、2026年2月には1750ドルまで42%下落したという。こうした流入については、大口保有者によるコールドウォレットからの移動や、Ethereum関連投資商品の償還に伴う市場放出を反映したものと受け止められている。
米国の現物Ethereum ETFへの需要も弱い。現物ETFは4営業日連続で純流出となり、累計流出額は1億9000万ドル(約285億円)に達した。米国投資家の需要鈍化が、Ethereum相場の重荷になっているとの見方だ。
テクニカル面でも弱気シグナルが意識されている。日足チャートでは、Ethereumが上昇ウェッジの下限トレンドラインに当たる2280ドルを下回った。終値でこの水準を割り込めば、パターンの下放れが確認され、下値目標は1725ドルになるという。現在値からみて約22%低い水準だ。
ShangoTradesも最近のXへの投稿で、Ethereumのパターン下放れへの警戒が強まっていると指摘した。CryptoBullGodは週足チャートの弱気フラッグを根拠に、1280ドルまで下落する可能性にも言及している。