Tezosエコシステムの開発者は、耐量子計算機のプライバシー保護型ブロックチェーン決済プロトタイプ「TzEL」をテストネットで公開した。ポスト量子暗号とzk-STARK証明を組み合わせ、取引データとメタデータの秘匿を目指す。
Cointelegraphが5月14日付で報じた。TzELは、暗号化された取引データとメタデータを保護するよう設計されている。
特に重視するのは、現在収集した暗号化データを将来解読する「今収集し、後で解読する」型の攻撃への対策だ。Tezosは、取引情報と暗号化された決済メタデータを秘匿するため、この技術を採用したとしている。
TzELはTezosのデータ可用性レイヤーを基盤としており、ポスト量子暗号の導入で増大しがちな証明サイズに対応する。開発陣は、オンチェーンで拡張可能な耐量子計算機プライバシーシステムを構築するうえで、大きな技術課題の一つだったとしている。
Tezosのホワイトペーパーによると、TzELで用いる耐量子計算機対応のzk-STARK証明のサイズは約300KB。TzELは現在、Tezosのテストネット上で稼働しているが、Tezosエコシステムのポスト量子暗号への移行はなお初期段階にある。
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