XRPが長期のもみ合いを続けるなか、一部の市場分析家の間で、足元の値動きを下落ではなく大幅上昇に向けたエネルギー蓄積局面とみる見方が出ている。5ドルを明確に上抜ければ、20ドル前後まで上値を試す可能性があるという。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が14日(現地時間)に伝えたところによると、市場分析家のクリプトリカは「XRPは死んだのではなく、力をためている」との見方を示した。
注目点として挙げたのは、長期の上昇トレンドラインがなお維持されていることだ。クリプトリカが示した10日足チャートでは、XRPは約10年にわたり、この上昇トレンドラインを保ってきたという。
一方、上値は複数の抵抗線に抑えられ、価格は狭いレンジで推移してきた。こうした圧縮構造は、2017~2018年の強気相場以降も続いていると分析している。
クリプトリカは現状を「崩壊ではなく圧縮」と位置付ける。長期にわたる売り圧力が一つの構造の中にとどまっており、その構造自体が崩れていない以上、上方向へブレイクする余地は残されているという判断だ。
実際、XRPは大きく調整した局面でも主要な上昇トレンドラインを維持してきたとされる。
上値抵抗は複数の層で形成されている。チャネル上限と中間の抵抗線は、これまで売り圧力が出やすいゾーンとして機能してきた。
XRPは2018年1月の高値以降も、2018年9月の0.78ドル、2021年9月の1.41ドル、2025年1月の3.40ドル、2025年7月の3.67ドル付近で上昇を阻まれた。
加えて、2018年1月の高値を起点とする下降トレンドラインも重要な抵抗として意識されてきた。XRPは2024年11月にこのラインを上抜け、その後、2025年1月と7月の高値まで反発したという。
足元では、この下降トレンドラインを再度試す局面にあるとみられている。価格は下降トレンドライン近辺の支持と、チャネル中間の抵抗に挟まれた状態だ。
クリプトリカは、抵抗帯となっている5ドル近辺を明確に突破すれば、XRPが大きく加速するパラボリックな上昇局面に入る可能性があるとみている。
次の目標ゾーンとして示したのは、20ドル前後の上値抵抗帯だ。現在の市場価格である1.43ドルを基準にすると、1298%の上昇余地がある計算になる。
さらに、チャネル最上段の抵抗線は38ドルを上回る水準にあり、これも到達し得る目標として言及した。ただし、いずれも長期構造が維持されることを前提にしたテクニカル上の目標値としている。
今回の分析では、過去のXRP相場との類似性にも着目した。XRPは2014~2017年にも同様の圧縮構造のなかで長期の横ばいを続けた後、2018年の高値につながる大幅な上昇局面を迎えたという。
クリプトリカは、今回も同じような流れが再現される可能性があるとみている。
補助指標の動きにも触れた。暗号資産サイクルエンジンのチャートは44付近の売られ過ぎゾーンから持ち直し、現在は60を目指す動きになっているという。
過去のサイクルでも、このようなリセットの後にXRPの強いモメンタムが続いたと説明した。
もっとも、市場心理はなお分かれている。長期の横ばいに加え、抵抗線の突破に何度も失敗してきたことで、懐疑的な見方が強まっているためだ。
ただ、XRPがここ数年にわたり主要な支持線と抵抗線の間で圧縮された値動きを続けてきた以上、いったんトレンドが一方向に傾けば、価格変動が大きくなる可能性があるとの見方も出ている。
クリプトリカは「暗号資産市場で最も嫌われるラリーは、まだ終わっていないのかもしれない。XRPは死んだのではない。圧縮されているだけだ」と述べた。