HectoWalletOneは5月15日、Circleの米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」向けの月額制プラン「USDC Octet Kit」の提供を開始すると発表した。企業がUSDC関連インフラを構築する際の導入・拡張コストを抑える狙いがある。
同社によると、USDC Octet KitはUSDCインフラ構築向けの「Octet」APIを月額の定額制で提供するプラン。USDC利用の中心となる主要6チェーンを、チェーンごとの追加課金なしで利用できるようにする。
対応ネットワークはEthereum、Solana、Polygon、Avalanche、Arbitrum、Sui。従来はネットワークごとに費用が発生していたため、複数のブロックチェーンをまたいで利用されるUSDCでは、インフラの導入費や拡張費がサービス拡大の障壁になっていたという。
Octetは、企業向けのデジタル資産ウォレット開発APIサービスだ。ウォレット生成、鍵管理、資産モニタリングなど、開発・セキュリティ・運用管理に関わる機能をSaaS形式で提供する。HectoWalletOneは、企業が限られたコストとリソースで自社ウォレットサービスを迅速に開発でき、デジタル資産の規制やセキュリティ要件を踏まえたインフラ運用を進めやすくなると説明している。
同社はUSDC Octet Kitを通じ、Circleのグローバル決済ネットワーク「CPN(Circle Payments Network)」を活用した国際送金・精算など、USDCインフラ需要への対応を進める計画だ。
また、HectoInnovationは、Circleのブロックチェーン基盤「Arc」の活用を希望するアーリーバードパートナーを募集しており、国内企業によるUSDCエコシステムへの先行参入を支援しているという。
HectoWalletOneの関係者は「USDCをはじめとするステーブルコインの活用領域が国際送金や精算分野に広がるなか、企業顧客の関連インフラ需要も急増している」としたうえで、「今回のUSDC専用キットを通じ、企業がUSDCベースのサービスをより簡単かつ迅速に導入できるよう支援していく」とコメントした。
HectoInnovationは2025年9月にHectoWalletOneを買収し、ブロックチェーンウォレットインフラ技術とVASPライセンスを内製化した。現在はHectoWalletOneのブロックチェーンインフラを軸に、ウォレット、決済、プラットフォームが一体で機能するステーブルコインエコシステムの構築を進めている。