Toyotaは、1人乗り電動モビリティ「Land Hopper」を2027年春以降に発売する計画だ。日本で進むパーソナルモビリティ規制の見直しを追い風に、近距離移動市場の開拓を目指す。
ITmediaの14日付報道によると、Land Hopperは道路交通法上の「特定小型原動機付自転車」に分類される見通し。16歳以上であれば運転免許は不要で、ヘルメットの着用も任意となる。
Land Hopperは、前2輪・後1輪の3輪構造を採用した電動モビリティ。見た目は自転車に近いが、ペダルではなく足を載せるステップを備える。車体は折りたたみ可能で、自動車に積んで運べる点も特徴としている。
Toyotaは、用途を都市部の移動手段に限定していない。同日披露したクロスカントリー車「Land Cruiser FJ」と組み合わせた利用シーンも示した。車で目的地付近まで移動し、その先のオフロード区間をLand Hopperで走る使い方を想定している。
こうした利用を踏まえ、車体の安定性にも配慮した。車体を左右に傾けた際も前輪が浮き上がりにくく、各輪が路面に接地しやすい設計としたという。前輪の片側が約10cmの段差を乗り越える場面でも、接地性を維持できるようにしたとしている。
走行性能については、現時点で公表されたのは試作機ベースの仕様にとどまる。Toyotaの公式YouTube動画によれば、低速モードは時速6km以下、高速モードは時速20km以下に制限される。
高速モードでは、一定速度を保つクルーズコントロール機能も備える。公開された動画では、平地に加えて未舗装路を走行する様子も確認できる。
Land Hopperは、日本のパーソナルモビリティ規制の変化を背景に、市場拡大の可能性が注目されている。免許不要で利用できる点は、利用のハードルを下げる要素になりそうだ。
一方、実際の販売まではなお時間を要する。発売時期は2027年春以降としており、価格は明らかにしていない。
Land Hopperは、Toyotaのモビリティ展開を広げる取り組みの一環とみられる。乗用車やSUV中心のラインアップから一歩進み、自動車での移動後を補完する新たな移動体験を提示した格好だ。
今後は、折りたたみ構造や3輪ならではの安定性、低速・高速の各モードが、実際の利用シーンでどこまで競争力を示せるかが焦点となる。