Netflix(写真=Shutterstock)

Netflixは2027年から、アプリ内の縦型動画フィードやポッドキャストを含む形で広告掲載面を拡大する。広告付きプランの視聴者基盤を背景に、広告事業の強化を進める。

オンラインメディアのGIGAZINEが5月14日(現地時間)に報じたところによると、Netflixは広告主向けイベントで、スマートフォンアプリの縦型動画フィードやポッドキャストでも広告を表示する方針を明らかにした。

現在のNetflixでは、主に「広告付きスタンダード」プランで通常の動画コンテンツを再生する際に広告が表示される。同プランは月額890円の最も安価な料金プランで、再生中に広告動画が挿入され、ユーザーは早送りやスキップができない。2027年以降は、こうした広告表示の対象領域をさらに広げる計画だ。

今回の発表は、Netflixが広告事業の拡大を加速していることを示す動きでもある。同社は、広告付きプランの月間アクティブ視聴者数が2億5000万人を超えたと説明した。あわせて、会員の80%が週1回以上Netflixを利用しているとし、広告主に対して到達可能な規模と接触頻度の高さをアピールした。

広告付きプランの提供地域も広がる。Netflixは2027年から、オーストラリア、ベルギー、コロンビア、デンマーク、インドネシア、アイルランド、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ペルー、フィリピン、ポーランド、スウェーデン、スイス、タイでも広告付きスタンダードプランを提供する予定だ。これにより、広告事業の展開地域と広告在庫の拡大が進む見通しだ。

同社は広告主向け支援ツールへのAI活用も進める。2026年1月の決算発表では、広告主向けAIツールの導入計画を示しており、字幕のローカライズやプロモーションにもAIを活用していると説明していた。広告関連事業の強化を継続する構えだ。

今回の施策は、単に広告枠を増やすだけではない。縦型動画フィードやポッドキャストは、従来の長尺動画とは異なる利用シーンを持つ領域だ。Netflixは広告が表示される画面を広げると同時に、利用頻度の高い場面にも広告を広げることで、広告商品の多様化を図る狙いとみられる。

一方で、ユーザー体験の変化は避けられそうにない。これまでは主に動画再生中の広告挿入が中心だったが、今後はアプリ内で作品を探す場面や音声コンテンツの利用時にも広告が表示される可能性がある。広告付きプランの視聴者規模と利用頻度をてこに事業拡大を進める中、広告の形式や配置がどう変わるかが注目される。

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