MegazoneCloudは5月15日、韓国の科学技術情報通信部と情報通信産業振興院(NIPA)が進める「2026年AI半導体海外実証支援事業(サーバー型)」で、主幹企業に採択されたと発表した。
同社はFuriosaAI、NC AI、Upstage、Uuracleとともに「KRFSAI(Korea Full Stack AI)コンソーシアム」を構成している。MegazoneCloudは、国産AI半導体を活用した海外向けサーバー実証環境の設計、構築、運用を取りまとめる立場として、事業全体を主導する。
実証先は、世界最大級の石油会社であるSaudi Aramco傘下のデジタル事業会社Aramco Digitalだ。コンソーシアムは同社のインフラ環境に、FuriosaAIの国産NPU「RNGD」を搭載したサーバーを構築する。
実証では、プラントエンジニアリングの2D図面をAIで解析し、産業用の3Dデジタルツイン資産を自動生成するサービスを検証する計画だ。2D図面の確認、手作業による3Dモデリング、文書化といった非効率な業務をAIで自動化し、作業時間とコストの大幅な削減を目指す。
KRFSAIコンソーシアムは今回の事業を通じ、エネルギー・プラント産業の閉域網環境において、国産NPUがGPUの代替となり得るかを検証する方針だ。同一のAIモデルをGPU環境とNPU環境でそれぞれ動作させ、推論性能や電力効率、安定性を比較測定し、その結果を公的試験報告書として提出する予定としている。
同事業は2026年4月から12月まで第1段階を実施し、成果に応じて2027年まで次年度事業を継続する。MegazoneCloudのヨム・ドンフン代表は、「サウジ現地法人とAramco Digitalとの協力体制を基盤に、今回のコンソーシアムを成功に導く準備を進めている」とコメントした。
その上で、「国産AI半導体とAIサービスを組み合わせた統合輸出モデルを、中東のエネルギー市場で直接実証したい。韓国AI産業のグローバルリファレンス確保にもつなげたい」と述べた。