画像は「Subnautica 2」(画像提供:Krafton)

Krafton傘下のUnknown Worldsは15日、海洋サバイバルゲーム「Subnautica 2」のアーリーアクセスを開始した。これに先立ち7日に開いたメディア向け説明会で、アンソニー・ガジェゴス主任デザイナーとスコット・マクドナルド・クリエイティブメディアプロデューサーが、作品の開発方針と今後のアップデート計画を明らかにした。両氏は、シリーズの軸である“異星の探索”を維持しながら、作品全体を現代的に再構築したと説明した。

◆「生き延びること」より「探索」が中心

ガジェゴス氏は、シリーズのアイデンティティーについて「本質はサバイバルではなく探索にある」と強調した。サバイバル要素は目的そのものではなく、未知の環境へ自然に足を踏み入れさせるための仕組みだという。

こうした考え方はゲーム全体の設計に反映されている。プレイヤーへの導線は必要最小限にとどめ、「次に向かうべき方向」を示す程度に抑えた。過度に介入せず、自ら発見していく体験を重視した形だ。

主要システムも同じ発想で組み立てた。ゲーム序盤では、異星の食物をそのまま摂取できない仕様とした。異星生物と関わりながら「バイオ能力」を獲得し、その生態系に順応していく過程自体を探索の一部として位置付けているためだ。酸素残量を常に意識しなければならない洞窟探索も継続して採用した。ガジェゴス氏は、序盤に適度な緊張感と生存プレッシャーを持たせる狙いがあると説明した。

また、惑星全体には感染症「Bloom」が広がっている。Bloomに侵された生物は攻撃的になるが、ガジェゴス氏は「生物そのものが悪なのではなく、病に冒されているためだ」と述べた。シリーズが持つ非暴力的な志向は維持しつつ、状況に応じて複数の対処法を選べるよう設計したという。感染した生物を倒す場合も、単なる排除ではなく苦痛を終わらせるための行為に近いという位置付けだ。惑星に蔓延する疫病を治療していく流れは、作品全体を貫く重要なテーマになる。

◆舞台は新たな異星、システム面も刷新

「Subnautica 2」の舞台は、前作の惑星「4546B」ではなく、まったく新しい異星となる。惑星の詳細は現時点で公開していない。新たな舞台に加え、新ストーリー、新生物、新たなレヴィアタン、そして新しいゲームプレイシステムを導入する。開発チームは、新鮮さを打ち出しつつ既存ファンを置き去りにしないことを原則に据えたとしている。

開発にはUnreal Engine 5を採用した。Lumenによるライティング表現やNaniteベースの描画により、前作との視覚的な違いを明確にした。昼夜のサイクルに応じて世界の雰囲気も変化し、夜間は生物発光が活性化して暗所の存在感が増し、探索時の緊張感を高める。資源収集の仕組みも見直した。ランダム性を抑え、画面上で確認した資源をそのまま採取できる仕様に改め、プレイヤーのフィードバックを反映したという。

拠点建築システムには、新たに「Sculptural」方式を導入した。拠点の一部を引き延ばして不定形の構造を作れるようにし、前作では難しかった形状の建築を可能にした。アーリーアクセス開始時点で、船のドッキング、内装装飾、カスタマイズ可能なサイン、収納ボックスなどを実装する。拠点を大型化する場合は、それに見合った電力供給の拡張も必要になる。

新たな乗り物「Tadpole」も用意した。探索範囲を広げる役割を担う機体で、「Chassis」を装着することで性能が変化する。装着するChassisによって移動速度や挙動が変わり、アーリーアクセス開始時には2種類を提供し、その後も追加する予定だ。

シリーズでは初めて、最大4人の協力プレイにも対応する。XboxとPC間のクロスプレイをサポートし、アーリーアクセス開始時からクリエイティブモードも利用できる。

◆アーリーアクセスは2~3年想定、段階的に拡張

ガジェゴス氏は、アーリーアクセス方式を採る理由について、「できるだけ早い段階でプレイヤーに開発プロセスへ参加してもらうことが、最良のゲームにつながるという考えに基づく」と説明した。過去2作品でも同様の手法を採用しており、その有効性を確認してきたという。

価格は米国で29.99ドル。アーリーアクセス終了時には値上げする方針だ。期間は最低2年、通常は2~3年を見込む。「現時点ですでに数十時間分のストーリーコンテンツを用意している」として、初期段階でのコンテンツ不足を懸念する声を打ち消した。

マクドナルド氏は、配信後のアップデート計画を大きく3つに分けて説明した。1つ目は利便性の改善、2つ目は協力プレイとマルチプレイの強化、3つ目は世界観とストーリーの拡張だ。

第1弾の利便性アップデートでは、バイオームの改善、Bloomとの遭遇コンテンツの追加、難破船に関するゲームプレイの拡張、ダッシュ機能の追加などを予定する。

第2弾では、協力プレイとマルチプレイ関連の機能強化を進める。近接ボイスチャットについては、「Subnautica 2の発表以降、最も多く寄せられた要望の1つ」として、この段階での実装を目指す。プレイヤーの蘇生機能や追加のカスタマイズ要素もあわせて導入する。

その後は、新たなバイオーム、生物、資源、ツール、乗り物を順次追加し、世界を拡張していく計画だ。大型潜水艦は長期的な開発課題として進めている。ストーリーは「チャプター」単位で広げ、アーリーアクセス期間中を通じて継続的に新章を追加する方針としている。

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