画像=ChatGPT

Upstageは、Daum運営会社AXZの取得を機に、2026年下期の新規株式公開(IPO)に向けた準備を加速する。Daumを軸とするAIポータル戦略に加え、KOSPI上場要件の充足、海外売上の拡大が今後のカギを握る。

Upstageはこのほど、KakaoからAXZ株式の100%を取得した。買収対価は現金ではなく株式交換で支払われる。これに伴い、KakaoはUpstage株を取得する見通しで、市場では持株比率が15〜25%程度になるとの見方が出ている。

Daumは今後、AIポータルとして再編する方針だ。Upstageは自社開発の大規模言語モデル(LLM)「Sola」をDaumの各種サービスに組み込む考えで、まずは検索サービスへのAI機能実装が有力視されている。Googleは「AI Overview」、Naverは「Cue」を通じてAI検索を展開しているが、Daumの具体的なサービス形態はまだ固まっていない。

Upstage関係者は「Daum買収の核心は、30年以上にわたって蓄積されてきた検索・コンテンツデータを活用し、Solaを高度化することにある」と説明した。その上で「買収後もUpstageはディープテック企業としてのアイデンティティーを維持する」と強調した。Daumは別法人で運営を続け、UpstageはAIモデルを供給する関係になるという。

Solaは現在、Shinhan InvestmentやK Bankなどの金融機関のほか、法務・公共分野にも提供されている。科学技術情報通信部の「R&D予算審議特化AI構築」事業でも、Solaのオープンモデルが活用された。

買収による事業規模の拡大は、業績面にも直ちに反映される見通しだ。Upstageの売上高は2022年の59億ウォンから2025年には248億ウォンへ拡大し、2022年比で約320%増となった。AXZの年間売上高は3000億ウォン台とされ、買収完了後の連結売上高は一気に数千億ウォン規模に達する可能性がある。

KOSPI上場に向けても今回の買収は追い風となる。KOSPIの一般上場要件では自己資本300億ウォン以上が求められる。株式交換に伴う新株発行は会計上、資本剰余金の増加として処理されるため、買収額に応じて自己資本が積み上がる構図となる。

売上規模の拡大により、企業価値評価の前提も変わる。合算売上高3000億ウォンを基準に、プレIPO時点の企業価値1兆3600億ウォンを株価売上高倍率(PSR)でみると約4.5倍となる。目標企業価値を最大5兆ウォンとした場合、PSRは17倍まで上昇する計算だ。韓国のAI上場企業であるSaltluxのPSRは7倍程度とされる。

一方、海外売上の立ち上がりは引き続き重要な論点となる。Upstageは昨年、AmazonとAMDから出資を受け、AWSクラウドマーケットプレイスにSolaの販売チャネルを確保した。この協業が実際の売上拡大につながるかが焦点だ。調達したシリーズC資金は、米国や日本など海外市場の開拓に投じる方針としている。

IPOの主幹事はKB SecuritiesとMirae Asset Securitiesが務める。近く上場予備審査を申請する計画で、Upstage関係者は「KOSPIとKOSDAQの両市場を視野に、時期と戦略を検討している」と述べた。

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