写真=Woowa Brothers

ドイツのDelivery Hero(DH)が、フードデリバリー「配達の民族」を手掛けるWoowa Brothersの売却に着手した。売却主幹事のJPモルガンは、NaverやUber、Alibaba、DoorDashなど韓国内外の有力企業や一部PEファンドにティーザー資料を配布し、買い手候補の選定を進めている。

14日、業界関係者によると、DHはWoowa Brothersの買収から7年を経て、売却手続きに入った。JPモルガンが最近配布した資料には、事業概要や財務実績、投資妙味などが盛り込まれている。

DHが想定する売却価格は約8兆ウォン(約8800億円)。Woowa Brothersの直近2年平均の営業利益に対して約12倍の水準となる。DHは2019年、Woowa Brothers株の88%を36億ユーロ(約5400億円)で取得した。現在は、Delivery HeroとWoowa Brothersがシンガポールに設立した合弁会社が、同社株の99.98%を保有している。

売却の背景には、DHの財務負担があるとみられる。DHの負債は2025年末時点で61億6600万ユーロ(約1兆170億円)、負債比率は231.2%に達した。DHは3月、台湾のフードデリバリープラットフォーム「foodpanda」をシンガポールのGrabに6億ドル(約900億円)で売却するなど、資金確保を進めてきた。共同創業者でCEOのニクラス・エストベリ氏も、株価低迷や財務負担を理由に、2027年3月に退任する予定だ。

もっとも、売却成立までのハードルは低くないとの見方が強い。市場では、期待収益に比べてDHの売却希望額は高めとの評価が多い。Woowa Brothersの営業利益は2023年が6998億ウォン、2024年が6408億ウォン、2025年が5928億ウォンと、3年連続で減少した。Coupang Eatsとの競争激化でマーケティング費用が膨らみ、収益性が悪化したためだ。

一方、NaverがUberとコンソーシアムを組み、買収戦に加わる可能性を指摘する声もある。Coupangをけん制するうえで、フードデリバリー事業の確保につながるとの見方からだ。この報道を受け、Naver株は取引開始直後に一時6.45%高の21万4500ウォンまで上昇し、買収思惑から買いが入った。ただ、Naverは買収を検討していないとしている。

キーワード

#Delivery Hero #Woowa Brothers #JPモルガン #Naver #Uber #Alibaba #DoorDash #PEファンド
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.