米AI企業のAnthropicで、社内コードの9割超をAIが生成し、財務報告業務の大半も自動化されていることが分かった。Business Insiderが13日(現地時間)に報じたところによると、同社CFO(最高財務責任者)のクリシュナ・ラオ氏はポッドキャストで、ホワイトカラー業務の軸足が実行から監督、判断、戦略へ移りつつあると語った。
ラオ氏は、Anthropicの社内コードの9割超を「Claude Code」が生成していると説明した。財務部門でもClaudeを活用して財務諸表を作成しており、月次の財務レビューに必要な作業の90〜95%は、人が最終確認や解釈を行う前の段階で整うという。
社内レポート作成では、従来は数時間かかっていた業務が30分まで短縮されたケースもある。
一方で、こうした変化が直ちに人員削減につながっているわけではないとした。ラオ氏はClaudeを「生産性の加速装置」と位置付け、生産性向上の結果として、むしろ採用を増やしたと述べた。
人員が増えるなかでも、Claudeの活用が進むほど処理できる業務量は拡大するとの見方も示した。
Anthropicでは、従業員が情報収集に費やす時間を減らし、その情報に基づく判断や意思決定により多くの時間を振り向けているという。チームは複数のプロジェクトに同時に投入できるAIエージェント群を活用しており、従業員の役割も、個々のタスクを自ら処理することから、AIシステムを監督することへ軸足を移しつつあるとした。
ラオ氏は、AI支援によって従業員の生産性が高まれば、企業はむしろ採用を拡大できるとの見方を示した。取り組むべき仕事は依然として多く、ホワイトカラーの日常業務はすでに急速に変わっているとし、足元の変化について「誰もがある種のマネジャーになる方向だ」と説明した。