韓国の主要暗号資産取引所で、XRPの売買が急増している。直近24時間では、Upbitのウォン建て取引高でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を上回り、BithumbでもUSDTに次ぐ2位に浮上した。
CoinDeskによると、UpbitにおけるXRPの直近24時間のウォン建て取引高は約1億1090万ドル(約166億円)だった。BTCは8860万ドル(約133億円)、ETHは6700万ドル(約100億円)で、XRPがこれらを上回った。
BithumbでもXRPのウォン建て取引高は約4100万ドル(約62億円)に達し、USDTに次ぐ2位となった。XRPはBTCとETHの取引高も上回った。
こうした動きは、韓国市場でXRPが再び投機資金の受け皿として存在感を強めていることを示している。韓国はこれまでもXRPの売買が活発な市場として知られ、関心が高まる局面では取引高の上位に浮上する傾向が繰り返されてきた。
世界市場では通常、BTCとETHが売買を主導する。一方、韓国市場では相場材料が意識されるたびに、XRPへ資金が向かう構図が目立ってきた。
もっとも、価格はなお明確な方向感を欠いている。XRPはUpbitとBithumbで1.44〜1.45ドル近辺で推移し、直近1週間の上昇率は約3%にとどまった。同期間ではBTCを上回ったものの、約8%上昇したバイナンスコイン(BNB)やソラナには及ばなかった。
市場の次の焦点は1.49〜1.50ドルのレンジだ。XRPは2月以降、この価格帯の上抜けを複数回試したが、そのたびに上値抵抗に押し返されてきた。一方で、1.40ドルのサポートラインを維持しながら安値を切り上げており、値幅は徐々に収れんしている。
取引高の急増が直ちに相場上昇につながるわけではない。商いの膨らみは強い買い需要だけでなく、レジスタンス近辺での利益確定売りや、出遅れた投資家の参入増加を映している可能性もある。
XRPは長期間にわたり上値の重い局面が続いているだけに、市場では今回の取引高拡大が実際のブレイクアウトにつながるかどうかを見極める展開となっている。
韓国取引所でのXRP取引高の増加は、単なる短期売買の活発化にとどまらず、投資家心理の変化を示すとの見方もある。BTCとETHが方向感を欠くなか、韓国の投資資金が値動きの大きいアルトコインへシフトしているという見方だ。
今後の焦点は、XRPが1.50ドルの抵抗線を突破できるかどうかにある。韓国取引所で売買が先行して膨らむなか、実際に価格の上抜けが確認されれば、XRPが再び短期資金の中心銘柄として浮上する可能性がある。