Bithumbは14日、AI技術を悪用した新たな金融詐欺への対策を呼びかけるセキュリティキャンペーンとして、「ボイスフィッシング完全攻略」編を公開したと発表した。ディープボイスやディープフェイクを使ったボイスフィッシング被害の防止策を利用者に周知する。
最近のボイスフィッシングは、AIを使って家族や捜査機関の関係者の声や顔をリアルタイムで模倣するなど、手口が高度化している。香港では、AIで改ざんされたオンライン会議を本物と信じ、約400億ウォン(約44億円)を送金した事例もあった。
暗号資産投資家を狙ったなりすましも増えている。取引所の従業員や金融機関、家族を装い、遠隔操作アプリのインストールを要求したり、ワンタイムパスワード(OTP)の共有や特定のウォレットアドレスへの送金を指示したりするケースが確認されているという。
こうした被害を防ぐため、Bithumbは顧客資産保護に向けた「セキュリティ3大鉄則」を提示した。具体的には、いかなる場合もOTP番号やパスワードを共有しないこと、出所不明のリンクはクリックしないこと、第三者が指定したウォレットアドレスには送金しないことを挙げている。
あわせて、二要素認証や海外IPからの接続遮断など、取引所が提供するセキュリティ機能を積極的に活用するよう推奨した。通信事業者のAIフィッシング検知サービスやスマートフォンのセキュリティ設定など、日常的に実践できる予防策も紹介している。
Bithumbの関係者は「AIの急速な発展を悪用した犯罪の手口が巧妙化するなか、投資家の不安は高まっている」としたうえで、「今後もセキュリティキャンペーンを通じ、利用者が安心して取引できる環境づくりに取り組む」とコメントした。