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AnthropicのAIモデル「Claude」を活用し、11年以上アクセスできなかったビットコインウォレットから5BTCを回収した事例が報告され、注目を集めている。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが13日(現地時間)に報じたところによると、X(旧Twitter)ユーザーのcprkrnは、大学時代に使っていた古いコンピュータ内のファイルをClaudeで解析し、ウォレットの復旧に成功したと明らかにした。

cprkrnによれば、Claudeは保存データの中から暗号化されたウォレットファイルを見つけ出し、オープンソースの復旧ツール「btcrecover」を使った復旧手順の見直しを支援した。その後、秘密鍵を解読し、ウォレットのインポート形式に変換して資産を回収したという。

公開資料では、btcrecoverが復号処理の過程で共有鍵の値とユーザーのパスワードを連結して扱っていた点をClaudeが見つけたとされる。このロジックを修正した結果、最初の実行で秘密鍵の復元に成功したとしている。

復旧の過程では、数週間前に見つかったニーモニックも有力な手掛かりになった。cprkrnは、大学時代に当初のパスワードを設定した後、ほどなく別のものに変更していたとも説明している。

また、最終的には過去に使っていたコンピュータ全体のデータをClaudeに入力したという。商用の復旧サービスも利用したが、失敗するたびに約250ドル(約3万7500円)がかかり、目立った成果は得られなかったとしている。

この投稿にはSNS上でも反響が広がった。閲覧数は数時間で100万回を超え、Castle Island Venturesのパートナー、ニック・カーター氏は「信じがたい結果だ」と評価した。暗号資産ジャーナリストのローラ・シン氏や、Base創業者のジェシー・ポラック氏も同様の反応を示したという。

今回の事例では、ウォレットファイルの探索からパスワード規則の確認、ツールの修正、鍵形式の変換まで、複数の工程を経て復旧に至った。汎用AIの活用範囲が広がる中、その応用例として関心を集めている。

復旧した5BTCの価値は、ビットコイン価格を約7万9500ドルとすると約40万ドル(約6000万円)に相当する。金額の大きさに加え、長期間動きのなかったウォレットから実際に資金を回収した点も注目材料となっている。

長期の休眠ウォレットを巡る問題も改めて浮き彫りになった。オンチェーン分析企業Glassnodeのデータによると、ビットコインの総供給量の約3分の1は、数年間移動のないウォレットに保管されている。今回の事例は、過去に保存したファイルやメモが残っていれば、復旧の余地があることを示した格好だ。

もっとも、同じ手法を他のウォレットにそのまま適用できるかは不透明だ。復旧の成否は、過去の端末にどのようなファイルが残っているか、当時の手掛かりが残されているかに左右されるためだ。cprkrnは、あきらめる前に古いデスクトップPCやノートPC内のファイルや記録を確認してほしいと呼びかけている。

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