Amazonが、AIを活用した買い物支援機能を「Alexa」に一本化した。チャットボット「Rufus」を終了し、新たに「Alexa for Shopping」を導入。検索、商品推薦、広告を一体で提供する体制に移行した。CNBCが13日(現地時間)に報じた。
新サービスは、Rufusと「Alexa+」の機能を統合したEC向けAIアシスタント。利用者の購買履歴などのデータを活用し、パーソナライズした買い物支援を提供する。
Amazonは検索結果にもAlexaを組み込んだ。特定の商品を検索すると、検索画面上に対話形式の案内が表示され、商品情報やおすすめ商品を提示する仕組みだ。
「Alexa for Shopping」は、商品比較に加え、指定した価格に達した際の購入予約注文にも対応する。Prime会員以外でも利用できる。
Rufus単体のチャットボットは終了する一方、同サービスの推薦機能や購買履歴は、「Alexa for Shopping」の一部機能で引き続き活用する。
AmazonでAlexa事業を統括するダニエル・ラウシュ氏は、顧客レビュー、膨大な商品カタログ、在庫情報、配送予定日といったAmazon独自のデータにアクセスできる点を挙げ、他社のAIショッピングツールに対する優位性を訴えた。
ラウシュ氏は「買い物は片手間に済むものではない」としたうえで、「他のAI企業が十分に作り込まれていないショッピング機能を最終的に打ち切ったり、方向転換したりしているのは、まったく驚きではない」と述べた。
OpenAI、Google、Perplexityなどもこの1年で、AIショッピングツールを相次ぎ投入してきたが、一部は苦戦している。
OpenAIは今年初め、ChatGPT上で直接決済できる「Instant Checkout」機能を終了し、小売事業者ごとに専用アプリを構築する方式へと方針を切り替えた。
「Alexa for Shopping」が検索結果に統合されることで、Amazonマーケットプレイスの数百万規模の出品者にも影響が及ぶ可能性がある。出品者はスポンサープロダクト広告に多額の費用を投じており、これがAmazonの広告売上の大半を占めているためだ。
ラウシュ氏は、「Alexa for Shopping」でも、関連性が高く購買体験の向上につながる場合には広告を表示する方針を明らかにした。