XRP Ledger上で1万XRP超を保有するアドレス数が33万2230件となり、過去最多を更新した。価格が調整局面にあるなかでも、大口保有層による蓄積が続いている。
ブロックチェーンメディアのCryptopolitanが13日(現地時間)に報じたところによると、オンチェーンデータ企業Santimentは、1万XRP以上を保有するアドレス数が過去最高水準に達したと明らかにした。
注目点は、価格調整が続く局面でも大口保有者の増加ペースが鈍っていないことだ。Santimentによれば、1万XRP超を保有するアドレス数は2024年6月以降、着実に増加している。一時的な投機資金の流入というより、継続的な蓄積の動きに近いとみられる。
足元のXRP価格は、2025年半ばに付けた約3.65ドル(約548円)の高値を依然大きく下回る水準で推移している。高値から大きく調整した局面でも、大口アドレスは増加を続けている格好だ。
こうした動きは、市場参加者の持ち分が短期筋から長期保有志向の投資家へ移る局面でもみられる。損失を受け入れて売却する短期保有者の持ち分を、より低い価格帯で長期視点の参加者が吸収している可能性がある。大口アドレス数の持続的な増加は、こうした保有主体の入れ替わりを示すシグナルとも受け止められる。
含み益の状態にある保有分が多くない点も示された。4月時点で、全XRP供給量のうち含み益圏にある比率は43.4%にとどまった。2025年後半以降の1日当たり実現損失は2000万ドル(約30億円)から1億1000万ドル(約165億円)の範囲で推移した。損失確定の売りが続くなかでも、大口は現行水準で保有を積み増しているという。
ネットワーク全体のアカウント数も増えている。XRP Ledgerの総アカウント数は4月初旬に810万件を超えた。もっとも、この数値にはアクティブ利用者だけでなく、作成済みの全アカウントが含まれる。全体では少額保有のアドレスが大半を占める一方、市場が注目しているのは資金量の大きいアドレスの増加ペースだ。
オンチェーン分析では、ネットワークのアドレス増加率は長期的な信認を測る指標の一つとされる。とりわけ残高の大きいアドレスが増える現象は、一定の資本を持つ参加者が横ばい局面や下落局面でも保有比率を高めていることを示す。Santimentも、XRPの保有レンジ別の供給分布を通じて、こうした変化を追跡している。
取引活動も大きく落ち込んではいない。XRPの24時間取引高は4月初旬に38億6000万ドル(約5790億円)を記録した。過去には、保有者数の増加と取引高の拡大が価格上昇に先行したケースもある。ただ、アドレスの蓄積傾向だけで、直ちにXRP相場の上昇を見込むのは難しい。
市場の関心は、この蓄積の流れが今後の価格反発につながるかどうかに集まっている。現時点で確認できるのは、XRPの大口保有者が相場の弱い局面でも保有を増やしているという事実だ。今後の値動きは、市場流動性や投資家心理の変化にも左右されそうだ。