銅・金比率が200日移動平均線を上抜け、ビットコインの強気相場入りを示す先行シグナルとして市場の関心を集めている。CoinDeskは13日、今回の動きが2020年9月以来の明確な転換シグナルに当たると報じた。
同メディアによると、銅・金比率が200日線を上回る動きは、過去にもビットコイン上昇局面の初期段階と重なった例があったという。
足元の銅・金比率は0.00142。銅は1ポンド当たり6.65ドル(約998円)、金は1オンス当たり4700ドル(約70万5000円)近辺で推移している。銅価格を金価格で割って算出するこの比率は、景気敏感資産と安全資産の相対的な強さを示す指標として知られる。CoinDeskは、2013年、2017年、2021年にこの比率が急上昇した局面では、ビットコインも大幅高となったと指摘した。
もっとも、今回の動きが直ちに本格的な連動局面入りを意味するわけではない。ただ、市場では相場の方向転換の初期段階に入った可能性が意識されている。ビットコインと銅・金比率の相関係数は足元でマイナス0.11と、なお負の領域にあるが、マイナス1.00からは大きく持ち直した。明確な正の相関が確認された段階ではないものの、両者の関係が強まり始めた兆しとみる向きもある。
過去のビットコインの大幅上昇局面では、相関係数が1.0近辺まで高まり、強い連動性を示した。現時点で相関がなおマイナス圏にあるのは、それ以前の乖離局面の影響が残っているためとされる。当時は銅・金比率が低下するなか、ビットコインが銅を上回るペースで下落した。その後、比率が回復に向かうと、市場環境の改善に合わせて両者の値動きが再び収れんするパターンが繰り返されたという。
注目点はタイムラグにある。この指標は過去にも、ビットコインに先行して数週間から数カ月早く動く傾向があった。今回の上昇が転換点であれば、ビットコイン市場はなお初動局面にある可能性がある。短期的な価格変動に先んじてマクロ環境の変化が現れ、その後にリスク選好がデジタル資産へ波及する流れが再現されるか、市場は見極めようとしている。
銅・金比率は、景気モメンタムと投資家のリスク選好を映す代表的な指標の一つとされる。銅は産業需要との結び付きが強く、景気拡大局面では上昇しやすい。一方、金は防御的な資産が選好される局面で相対的に買われやすい。CoinDeskは、比率の上昇がマクロ環境の改善とリスク選好の強まりを示すシグナルになり得るとしている。