金価格は、1オンス当たり4650ドル近辺の下値支持を再び試す展開となっており、短期的な調整色が強まっている。市場では、4650ドルを維持できるかどうかに加え、上値の節目となる4800ドル台を回復できるかが当面の焦点となっている。
5月12日(現地時間)、ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、金は4時間足ベースで従来の上昇目標だった4772ドルに到達した後、上げが鈍化した。足元では狭いレンジ内で方向感を欠く値動きが続いている。
目先の焦点は、4650ドルの下値支持と4800ドルの上値抵抗だ。金価格は直近で4772ドルを明確に上抜けられず、調整局面に入った。現在は、買い需要が意識される4650ドル台を再び試している。この水準を維持できれば、長期フィボナッチの0.382戻しに当たる4842ドルまで上値余地が広がる可能性がある。一方、4650ドルを割り込めば、次の支持帯として4500ドル近辺が意識される。
日足では、対称三角形の中で値幅の収れんが続いている。上限は4842ドル、下限は4376ドルが重要な節目として意識される。価格は足元で三角形上辺の抵抗線を一度確認した後、支持線側へ下落し、現在は4609ドル近辺まで水準を切り下げている。相対力指数(RSI)は中立圏にとどまり、ボラティリティ指標であるボリンジャーバンドの幅パーセンタイルも50前後で推移しており、相場の均衡を示している。ただ、収れん局面の終盤が近づくにつれ、上下いずれかへのブレイクが起きる可能性は高まっている。
短期のモメンタムは弱含んでいる。4時間足ではMACDの赤いヒストグラムが拡大しており、下落モメンタムの強まりを示している。RSIも50近辺から低下しているが、明確な方向感はなお定まっていない。市場参加者は当面の分岐点として4650ドルを注視しており、この水準で明確に反発すれば押し目買いが入る余地がある半面、終値ベースで大きく下抜ければ追加下落のシグナルになり得る。
一方で、中長期トレンドと短期の値動きにズレがみられる点も警戒材料となっている。X(旧Twitter)ユーザーのセビは、金が1オンス当たり5600ドルまで放物線状に上昇した後、足元では調整局面に入ったとの見方を示した。4800~5000ドルのゾーンを明確に回復できれば、短期的な弱気基調は打ち消され、再び上昇局面に戻る可能性があると分析している。
セビは、マクロトレンドそのものは依然として強気だとしつつも、短期の需給は重いと指摘した。実際、金価格は4000ドルの需要帯まで大きく下押しした後、4666ドル近辺で落ち着いた。その後は高値を切り下げながら、広いレンジ相場を形成しているという。4800~5000ドルの価格帯を明確に回復するまでは、横ばい推移と調整が続く可能性があるとしている。
当面の注目点は明確だ。上方向では4800ドルと4842ドルの突破が重要で、下方向では4650ドルを守れるかが焦点となる。4650ドルを割り込めば、4500ドルに加え、過去に上抜けた下降平行チャネルの再テスト水準であり、0.618戻しとも重なる4376ドルが再び視野に入る可能性がある。逆に、4842ドルを終値ベースで上回れば、次の上値目標は5131ドルとなる。
金相場について、上昇トレンドが完全に崩れたとみるのはなお早い。ただ、短期的には調整シグナルが一段と鮮明になっている。市場では次の方向性を見極める水準として、4650ドルと4800ドルが引き続き注目されている。