Anthropicが、開発者向けツールのスタートアップStainlessを3億ドル超で買収する方向で協議している。米The Informationが12日(現地時間)、関係者の話として報じた。
Stainlessは設立4年目のスタートアップ。AnthropicやOpenAI、GoogleなどAIモデル企業向けに、開発者が各社のAPIを使いやすくするSDKをAIで自動生成するツールを提供している。
Claude CodeやOpenClawといったAIエージェントの普及を背景に、Stainlessのツール需要も拡大している。
AnthropicがStainlessを買収すれば、OpenAIやGoogleのモデルに接続するSDK基盤を傘下に収めることになる。OpenAIは過去にSDKを自社開発したが、保守負担の大きさからStainlessを採用したという。
Stainlessは、Anthropicが2024年11月に投入したMCP(Model Context Protocol)に対応する専用ソフトも開発している。
買収交渉はなお最終合意には至っておらず、条件が変わる可能性もある。関係者によると、Anthropicは対価の一部に自社株を充てる案も検討している。
Anthropicはこの半年、M&Aを加速している。昨年12月に開発者向けツールのスタートアップBunを初めて買収したのに続き、computer use分野のスタートアップVercept、AIバイオテックのCoefficient Bioも相次いで買収した。
Anthropicは今後も、金融サービスやヘルスケア、サイバーセキュリティなど複数分野で買収を継続する構えとみられる。