基本プレイ無料やライブサービス型ゲームの苦戦を受け、Segaは主力IPと映像事業を重視する戦略に転換した。写真=Shutterstock

Segaは、大型プロジェクト「Super Game」を中止した。基本プレイ無料やライブサービス型ゲームの不振を受け、大規模オンライン案件への投資を見直し、主力IPの再始動と映像事業に経営資源を振り向ける。

Engadgetが12日に報じたところによると、Segaは2026会計年度の実績資料で、「Super Game」の中断を明らかにした。

背景には、基本プレイ無料やライブサービス型タイトルの苦戦がある。Segaは「Sonic Rumble Party」など関連タイトルが振るわなかったことに加え、「Angry Birds」の開発元であるRovioの財務負担にも触れた。

こうした状況を踏まえ、巨額の資金を必要とする大規模オンラインゲーム戦略の継続は難しいと判断した可能性がある。

「Super Game」は、発表当初から具体像が見えにくいプロジェクトだった。Segaは2023年にこれを「一般的なゲームより一段上にあるゲームの概念」と説明していた。

それ以前には「大規模グローバルゲーム」と位置付けていたが、ジャンルやプレイ形態の詳細は示していなかった。一方で、オンライン要素を盛り込み、開発にはMicrosoft Azureのクラウド基盤を活用する計画だった。

Segaは同プロジェクトに約8億8000万ドル(約1320億円)を投じ、2026年3月の発売を目標に掲げていた。しかし、計画は発売段階に至る前に打ち切られた。

構想が明確でないまま市場での手応えも想定を下回り、投資の優先順位を見直した格好だ。

人員の再配置も進めた。Segaは、基本プレイ無料ゲームを担当していた100人超を別プロジェクトに移したという。

同社は、ユーザーの関心が見込めるタイトルに開発人員を集中させていると説明しており、現在は主力IPの再始動に取り組んでいる。対象には「Virtua Fighter」「Golden Axe」「Streets of Rage」「Crazy Taxi」が含まれる。

ゲーム以外では、映像事業にも力を入れる。足元では映画分野が目立つ成果を上げており、今後のラインアップには「Super Sonic 4」と「Angry Birds Movie 3」が含まれる。

このほか、「OutRun」「Golden Axe」「Shinobi」「Streets of Rage」の映像化も予定している。

今回の「Super Game」中止により、Segaの中長期戦略は、大型の新規オンラインプロジェクトよりも、実績のある知的財産の活用とメディア展開を重視する方向を鮮明にした。低採算のライブサービス型ゲームへの依存を抑え、従来の強みに立ち返る動きといえそうだ。

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