ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコイン(BTC)は、米国の4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、2023年以来の高い伸びとなる中でも、8万1000ドル前後で底堅く推移した。インフレ再加速への警戒から金融緩和期待は後退しているが、目先は8万ドル台を維持できるかが焦点となっている。

Cointelegraphによると、12日(現地時間)発表された米4月CPIは前年同月比3.8%上昇した。発表後のビットコインは8万1000ドル近辺でもみ合う展開となり、リスク資産全般に対する警戒感も強まった。暗号資産市場では、利上げ観測や高金利の長期化を示唆する材料に対して引き続き敏感な反応が続いている。

今回のCPI上昇は、エネルギー価格の影響が大きかった。米労働統計局(BLS)によると、4月のエネルギー指数は3.8%上昇し、全体の物価上昇分の40%以上を占めた。エネルギー価格の過去12カ月の上昇率は約18%に達した。

背景には、米国とイランの緊張を受けた原油供給懸念がある。一方で、新車、通信、医療関連の指数は4月に下落した主要項目として挙げられた。

米連邦準備制度理事会(Fed)の金融政策を巡る見方も揺れている。市場分析アカウント「Kobeissi Letter」は、Fedが再び利上げ方向に傾く可能性が高まっていると指摘した。コロナ禍後を想起させるインフレ圧力が再燃し、急騰した原油価格がそれを一段と押し上げているとの見方を示している。

CME GroupのFedWatchに基づく政策金利見通しでも、2026年から翌年にかけて高金利が長期化するシナリオを織り込む動きが強まっている。流動性拡大への期待が後退すれば、暗号資産を含むリスク資産には下押し圧力がかかりやすい。

テクニカル面では、21日単純移動平均線(SMA)が重要な下値支持として意識されている。暗号資産トレーダーでアナリストのミハエル・バン・デ・ポペは、7万8800ドルに注目しており、この水準を下回れば短期的な上昇基調が鈍る可能性があるとみている。

上値の節目としては、200日移動平均線が抵抗線となっている。Material Indicatorsは、8万2600ドル近辺が短期筋にとって上値の壁になると分析した。強気派は8万700ドルを支持線へ転換できるかを見極めつつ、200日線を上抜けて一段高への足場を固めたい構えだという。

市場の関心は、原油高を起点とするインフレ圧力が一時的なものにとどまるかどうか、そしてFedが利下げ開始時期をどこまで後ろ倒しするかの2点に集まっている。ビットコインの目先の方向感を占う上では、7万8800ドルの下値支持、8万700ドルの定着、8万2600ドルの上抜けが重要なポイントとなりそうだ。

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