HPE(Hewlett Packard Enterprise)は、AIワークロードを想定したプライベートクラウド、ストレージ、サイバーレジリエンス関連製品を発表した。中核となる第4世代の「HPE Private Cloud」では、仮想マシン(VM)とKubernetesコンテナを単一の画面から一元管理できるようにした。
米SiliconANGLEが12日(現地時間)に報じた。新たなHPE Private Cloudは、HPEの「Morpheus」ソフトウェアを基盤に採用し、VMとKubernetesをまたぐ統合運用を実現する。
あわせて、最新の「HPE ProLiant Compute Gen12」サーバーに対応したほか、Veeamのバックアップ/リカバリーソフトウェアや、「HPE Zerto」による災害復旧機能との連携も拡充した。
HPEでプライベートクラウド製品エンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるアンジェル・ペニラ氏は、「AIは単一の場所だけで動くものではない」と述べた。そのうえで、「多くの組織はAI基盤の乱立という課題を抱えている。HPEの戦略は、コアからエッジまで一貫した運用モデルと制御プラットフォームを提供することにある」と説明した。
ストレージ分野では、「Alletra Storage MP X10000」にファイルストレージ機能を追加した。これまで注力してきたオブジェクトストレージに加え、ファイルとオブジェクトの両方に対応する。
ノード数は最大16まで拡張する。さらに、AIパイプラインの高速化に向け、RDMA(Remote Direct Memory Access)対応のファイルストレージもサポートする。
HPEでストレージ製品担当バイスプレジデントを務めるゴクル・サティアカマ氏は、「機密データを保護する観点から、モデル学習はクラウドで実施し、推論や検索拡張生成(RAG)はオンプレミスで運用したいと考える企業が多い」と述べた。
サイバーレジリエンス市場向けの「HPE Zerto 10.9」では、AIを活用した保護機能や復旧の自動化、HPE VMハイパーバイザー環境への対応を強化した。MCP(Model Context Protocol)にも対応し、AIツールとの直接連携を可能にする。