ビットコインのイメージ写真=Shutterstock

ビットコインで主要オンチェーン指標の強気シグナルが点灯目前となり、市場では上昇再開への期待が強まっている。目先は、短期保有者の加熱帯とされる9万2000ドルや、200日移動平均線に当たる8万2500ドルを明確に上抜けられるかが焦点だ。

Cointelegraphが11日(現地時間)に報じたところによると、ビットコインのMVRV比率は現在、200日指数移動平均線(EMA)とのゴールデンクロスを目前にしている。MVRV比率は、時価総額と実現時価総額を比較し、資産価格の割高・割安感をみる代表的なオンチェーン指標の一つだ。

CryptoQuantのアナリスト、CW8900はX(旧Twitter)への投稿で、MVRV比率と200日EMAのゴールデンクロスが近いと指摘した。このシグナルは過去にも大幅上昇に先立って現れたことがあるという。

直近で同様の強気シグナルが確認されたのは、2022年サイクルの底打ち直後だった。その後、ビットコインは2023年1〜3月に1万6300ドルから3万1000ドルへおよそ90%上昇。さらに2023年9月に再びシグナルが出た後は、2025年10月に史上最高値の12万6000ドルまで約400%上昇した。

CW8900はこれに先立ち、4月末にもMVRV比率の30日単純移動平均線(SMA)が90日SMAを上回るゴールデンクロスに言及していた。複数の指標から、強気モメンタムが戻りつつあるとの見方を示している。

短期的な需給面では、価格反発によって新規買い手の損益が改善している。ビットコインが足元で8万3000ドルまで上昇したことで、短期保有者の平均取得価格の目安も切り上がった。短期保有者は一般に、保有期間が155日未満の投資家を指す。

Glassnodeによる短期保有者のリスク帯では、加熱帯が9万2000ドル、過熱帯が10万4000ドルに位置している。足元ではこの価格帯で利益確定売りが意識されるものの、なお短期的な上昇余地を残しているとの見方もある。

最大の焦点は、200日移動平均線に当たる8万2500ドルを上抜けられるかどうかだ。ビットコインは現在、この水準を再び試している。突破できれば数カ月続いた下落トレンドの終了を示す可能性がある一方、上値を抑えられれば5万ドル方向を意識した新たな売り圧力が強まるとの見方も示された。

テクニカル指標も同様の方向を示している。アナリストのシブ・スペインは週足チャートについて、ビットコインが数カ月続いた下落トレンドラインを上抜けたことを相場構造の変化を示すサインと捉えた。大きな上昇局面が近づいており、MACDも強気転換を示していると述べた。

別のアナリスト、ムスタシュは、月足ベースでビットコインの時価総額と相対力指数(RSI)が、長年維持されてきた支持線から反発していると指摘した。2022年と同様、今回のサイクルでも底入れを示す動きだとしている。

市場では、機関投資家の買い集めやテクニカル指標の改善を背景に、ビットコインが年内に18万ドルから25万ドルまで上昇するとの見方も出ている。ただ、短期的には200日移動平均線の突破と、短期保有者の取得価格帯上限への接近が、上昇トレンド継続のカギを握る。

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