XRPに、エリオット波動理論に基づく2つの上昇シナリオが示された。いずれの見方でも中期的な上値目標は12〜14ドルで共通するが、最終的な到達水準は14ドルにとどまる可能性と、42ドルまで上昇余地が広がる可能性に分かれている。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が11日(現地時間)に報じたところによると、市場アナリストのクリプトインサイトUKは、足元のXRPの反発を踏まえ、こうした2つの波動シナリオを提示した。
XRPは4月29日に1.34ドル(約201円)まで下落した後、反発に転じた。足元では1.45ドル(約218円)を上回る水準を回復している。4月の安値からの上昇率は8.2%で、先週は6.13%上昇し、直近2か月で最大の週間上昇率を記録した。
今週に入ってからは約1%下落したものの、1.45ドル近辺は維持している。
今回の反発は、暗号資産市場全体の持ち直しと歩調を合わせた動きでもある。市場全体では4月の安値以降、時価総額が2000億ドル(約30兆円)増加しており、XRPもその流れに乗った格好だ。
一方、クリプトインサイトUKは、XRPの値動きを単一の波動で捉えてはいない。現行の価格帯は、異なる2つのエリオット波動構造のいずれにも当てはまり得るとし、どちらのシナリオが有効かによって上値余地が変わると分析した。
1つ目は、2022年6月の弱気相場の安値を起点とする長期シナリオだ。この見方では、第1波が2023年7月の0.93ドル(約140円)近辺で終了し、第2波は2024年7月の0.3834ドル(約58円)で完了したとみる。
その後、第3波は2024年12月に2.9ドル(約435円)まで上昇し、現在は第4波の調整局面にあると解釈する。このシナリオが正しければ、調整終了後はインパルスの第5波に移行する可能性があり、チャート上の目標レンジは12〜14.5ドル(約1800〜2175円)となる。
もう1つは、より短い期間を起点とするシナリオだ。2024年11月の0.5ドル(約75円)から2025年1月の3.4ドル(約510円)までの急騰を第1波、その後の現在まで続く下落調整を第2波とみなす。
この場合、足元の反発は第3波の上昇局面に当たり、目標価格は14ドル前後とされる。さらに、第4波の調整で5ドル(約750円)をやや上回る水準まで下げた後、最後の第5波で42ドルを目指す可能性もあるという。
短期から中期の見通しでは、両シナリオとも12〜14ドルを主なターゲットとしている。違いは、この価格帯が上昇局面の最終到達点になるのか、それともより大きな上昇トレンドの途中に位置するのかという点にある。クリプトインサイトUKは、こうした波動構造を前提に、XRPが8〜12ドル(約1200〜1800円)に到達した場合、保有比率を引き下げる可能性が高いとの見方も示した。
もっとも、今回の見立てはエリオット波動理論に基づくシナリオ分析であり、実際にどちらの構造で推移するかはなお不確実だ。12〜14ドルが最終目標となるのか、それとも一段高に向かう通過点にとどまるのかは、今後の値動きで見極める必要がある。
当面の注目点は、XRPが現在の調整局面を終え、本格的な上昇波動へ移行できるかどうかだ。両シナリオが中期目標として12〜14ドルを示しているだけに、今後は出来高の動向と主要支持線の維持が、その実現性を左右する材料となりそうだ。