XRPが、ここ数週間にわたって上値を抑えていた1.45ドルを突破した。ビットコインやイーサリアムを上回る上昇率となった一方、出来高を伴って一時1.50ドル台に乗せた後は伸び悩み、1.44~1.45ドル帯を維持できるかが次の焦点となっている。
CoinDeskが11日(現地時間)に報じたところによると、XRPはブレイク時に出来高が急増したものの、1.50ドルに接近する局面で上昇の勢いが鈍った。
市場ではここ数日、XRPの値幅が徐々に収れんする動きに注目が集まっていた。複数のアナリストが、抵抗線の直下でブルフラッグや三角持ち合いの形成を指摘していたためだ。実際、ブレイクは10日16時から17時にかけて加速し、この局面では出来高が1億6900万XRPを超え、価格も1.4450ドルを上回った。
今回の上昇では、出来高が短時間に集中した点も材料視された。個人投資家の追随買いというより、大口投資家のポジション構築が反映された可能性があるとの見方が出ている。ブレイク時の出来高は、通常より強い水準だったとみられている。
背景には、取引所全体で流動性が薄いこともある。主要取引所で板の厚みが乏しい状況が続くなか、市場ではいったん方向感が出れば値動きが上にも下にも拡大しやすいとの見方が広がっていた。実際、XRPは抵抗線突破後に短時間で1.50ドルを上抜けたが、心理的節目では売りが入り、上昇ペースは急速に鈍化した。
今後の値動きで最も重要な水準は、1.44~1.45ドル帯だ。ここは4月以降、複数回にわたり上昇を阻んできた水準に当たる。XRPがこのレンジの上を維持できれば、今回のブレイクは有効と評価しやすい。一方で、再び1.44ドルを割り込めば、1.38~1.40ドル台まで押し戻されるリスクが高まる。
短期的な上値の節目としては、1.50ドルが引き続き意識されている。日中高値の局面で強い戻り売りが確認されたためだ。市場では、XRPが1.50ドルを安定的に上回れば、次の上値目標として1.56ドル、さらに一部アナリストが示す1.80ドル近辺まで上昇モメンタムが続くかが注目されている。
今回の急騰で重要なのは、1.45ドルを突破した事実そのものより、ブレイク後にそれまでの抵抗線を支持線に転換できるかどうかにある。足元ではブレイク水準の上を維持しており、大局的な強気構造は崩れていない。ただ、短期的には1.50ドルの再突破と、1.44~1.45ドル帯の防衛が次の方向性を左右する分岐点となる。
追加上昇には、出来高を維持できるかも欠かせない。今回のブレイクは強い出来高を伴った点で好材料だが、1.50ドル近辺ではすぐに売りが出た。追随買いが続かなければ、短期的な上抜けにとどまる可能性がある。とくに1.44~1.45ドル帯で出来高が落ち込まず、買い手が下値を支える展開となれば、市場は抵抗線から支持線への転換シグナルとして受け止める公算が大きい。
一方、1.45ドル台への定着に失敗すれば、直近の上昇分を吐き出す展開も想定される。流動性の薄い相場では上昇局面の値幅が広がりやすい半面、売り注文が集中した際の下落も大きくなりやすい。このため短期筋は、1.50ドルを再び上抜けられるかに加え、1.44~1.45ドル帯で買いがどの程度維持されるかを見極めようとしている。