XRPに反発機運が広がっている。テクニカル指標とオンチェーン指標の改善が重なり、相場は2ドル台回復をうかがう展開だ。日足で対称三角形を上抜けたことで、上値の目安として2.05ドルが意識されている。
Cointelegraphによると、XRPは11日、週末にかけて約9%上昇し、一時1.50ドル(約228円)を付けた。一部の市場参加者の間では、今回の反発が本格的な上昇局面の起点になるとの見方が出ている。
もっとも、現在の価格は2025年7月に記録した高値3.66ドル(約549円)をなお約60%下回る。年初の始値1.83ドル(約275円)と比べても約21%安い水準にある。
そうしたなか、市場で注目を集めているのは下落幅そのものよりも反発の兆しだ。BinanceベースのXRP資金調達率の30日累積値は約3カ月にわたって弱気傾向が続いたが、その間に価格は27%上昇した。
CryptoQuantのアナリスト、ダークポストは、これを重要な強気シグナルと位置付ける。長期間マイナス圏にとどまっていた資金調達率が持ち直す局面では、XRPが急伸した例が過去にもあったという。
実際、2025年4月にも似た動きが確認された。当時はXRPが1.25ドル(約188円)に達した後、強気基調が続き、その後126%の上昇につながったとされる。
足元では、先物市場の投資家心理と現物価格の値動きが食い違う状態が続いており、売り持ちポジションへの圧力が積み上がっている点にも関心が集まっている。
ボラティリティ指標も、相場変動拡大の前触れを示している。価格モメンタムと変動幅を測るボリンジャーバンドは、10カ月ぶりの低水準まで収縮した。2日足ベースでは、2025年7月以降で最もバンド幅が狭い局面に入っている。
過去には、こうした収縮の後に上方向へのブレイクが大きな値動きにつながったケースがある。2025年7月にはボリンジャーバンド上限を突破した後、XRPは約90%上昇して3.66ドルまで買われた。2024年7月にも72%上昇した局面があった。
アナリストのセスも、日足ベースでXRPのボリンジャーバンドが数年ぶりの強い収縮を示していると指摘した。市場では方向感そのものよりも、収縮後に値動きが大きくなりやすい点に注目が集まっている。
もっとも、現時点では他の指標が上方向への可能性をより強く示しているという。
チャート形状も強気寄りだ。XRPは日足で対称三角形の上限を上抜けた。このパターンは、長期のもち合いの後に現れる強気転換シグナルと受け止められることが多い。
XRPは2月以降、収束する2本のトレンドラインの間で推移してきたが、足元では上側トレンドラインが1.40ドル(約210円)近辺の主要サポートに転換した。日足終値ベースでこの水準を維持できれば、上値目標は2.05ドル(約308円)となる。現在値からみて約41%高い水準だ。
モメンタム指標のMACDも強気シグナルを示している。MACDはゼロラインの上でゴールデンクロスを形成しており、買いの勢いの回復を示唆する。過去にも同様のMACDクロスの後、XRPが大きく反発した例があった。
アナリストのCW8900は、3日足でXRPが長期サポートを回復したことを受け、本格反発が近いとの見方を示した。ただ、中長期のトレンド転換につなげるには、売り圧力が集中した1.40〜1.61ドル(約210〜242円)のゾーンを明確に上抜け、その水準を維持することが必要だと指摘した。
この条件を満たせば、次の焦点は2ドル、より具体的には2.05ドルのレジスタンスになる見通しだ。
今回の調整は不透明な世界情勢を背景に進み、アルトコイン市場が先に影響を受けた。その結果、BTC、ETH、ステーブルコインを除く暗号資産の時価総額を示すTotal3指数は、5440億ドル(約827兆円)超押し下げられた。