Mirae Asset Securitiesは5月12日、2026年1〜3月期の連結純利益が1兆19億ウォン(約1101億円)だったと発表した。前年同期比288%増で、国内証券会社としては初めて四半期純利益が1兆ウォンを超えた。WM(資産管理)と年金事業の拡大に加え、海外法人の業績改善、PI(自己資本投資)の収益寄与が大幅増益を支えた。
営業利益は1兆3750億ウォン(約1513億円)で前年同期比297%増、税引前利益は1兆3576億ウォン(約1494億円)で同292%増だった。年換算ROEは29%、自己資本は14兆1000億ウォン(約1兆5510億円)となった。
WM・年金事業も拡大した。1〜3月期末時点の国内外の顧客資産(AUM)は660兆ウォン(約72兆7000億円)で、3カ月間に約58兆ウォン(約6兆3800億円)増加した。年金資産も同期間に6兆5000億ウォン(約7150億円)積み上がり、64兆3000億ウォン(約7兆730億円)となった。
確定拠出年金(DC)と個人型退職年金(IRP)の合算積立金は1〜3月期末時点で36兆8000億ウォン(約4兆480億円)。積立金残高は金融業界で最大という。
こうした成長基調は4〜6月期にも続いている。5月10日時点のAUMは776兆ウォン(約85兆3600億円)と、前年末比で174兆ウォン(約19兆1400億円)増えた。年金資産も74兆ウォン(約8兆1400億円)を上回った。
海外法人の業績も、グローバル事業開始以来の高水準となった。1〜3月期の海外法人の税引前利益は2432億ウォン(約268億円)で、税引後ベースの年換算ROEは約14%だった。
地域別では、香港法人の税引前利益が813億ウォン(約89億円)で過去最高を更新した。ニューヨーク法人の税引前利益は830億ウォン(約91億円)。インド、ベトナム、インドネシアなど海外WM拠点の顧客資産は1〜3月期末時点で78兆ウォン(約8兆5800億円)となり、着実に拡大した。
PI部門では、国内外のイノベーション企業を中心にポートフォリオを再編した結果、約8040億ウォン(約884億円)の評価益を計上した。SpaceXなど海外成長企業の企業価値上昇に伴う評価益が反映されたとしている。
同社は、4〜6月期末に予定するIPOに伴い、追加の評価益が発生する可能性があると説明した。
このほか、香港上場企業へのコーナーストーン投資の機会を確保し、3月のイラン戦争に伴う株価急落局面でも、1〜3月期に限って1560億ウォン(約172億円)の利益を計上した。
同社関係者は「資本を戦略的に再投資し、好循環の構造を築くことで、投資部門で着実な成果を上げた」とコメントした。その上で「今後も顧客に多様な投資機会を提供するグローバル投資専門会社を目指す」としている。