LG U+は5月12日、マレーシアの通信事業者Maxisと、AI通話サービス「ixi-O」を同国で商用化することで合意したと発表した。同社のAIサービス海外展開戦略が、具体的な事業協議に発展した初の事例となる。
Maxisは、マレーシアを代表する総合通信事業者だ。携帯電話契約者約1000万人を基盤に、有線通信やブロードバンド事業も展開しており、国内で広範な通信網を持つ。
LG U+のホン・ボムシク代表ら経営幹部は5月7日、クアラルンプールのMaxis本社を訪問し、ゴー・ソウ・エンCEOらとixi-Oの現地商用化計画について協議した。
ixi-Oは年内の提供開始を目指す。LG U+は、オンデバイスAIエンジンの多言語処理能力を活用し、マレーシアの利用環境に合わせてサービスをローカライズする方針だ。現地で一般的に使われる英語の言い回しにも対応し、利用実態に即したAI通話サービスとして展開する考えだ。
LG U+はMWC 2026で、「グローバルAIソフトウェア企業(Global AI Software Company)」への転換を掲げる中長期ビジョンを打ち出していた。今回ホン代表が自ら現地協議に臨んだことについて、同社はその戦略を具体化する取り組みの一環と位置付けている。
ホン代表は、「マレーシアの通信環境に合わせてixi-Oをローカライズし、実際に顧客が利用できるサービスとして準備を進めている」とコメントした。そのうえで、「国内で蓄積してきたAIの経験を基に、AIソフトウェアサービスを軸としてグローバル市場の拡大に注力したい」と述べた。