ビットコイン(写真=Shutterstock)

ビットコインが200日移動平均線の突破に再び失敗し、相場の上値の重さが意識されている。市場では6万ドル近辺までの下落を警戒する見方がある一方、200週移動平均線での反発や大口投資家の買い集めも確認されており、8万2580ドル前後の攻防が目先の焦点となっている。

11日(現地時間)付のCointelegraphによると、市場では200日単純移動平均線(SMA)が改めて主要な上値抵抗として注目されている。現在の水準は約8万2580ドル。ビットコインは2025年11月以降、このラインを複数回上抜けられず、そのたびに25%、36%の大幅調整に見舞われた。直近2回の平均下落率は約30%という。

市場アナリストのブレット氏は、「ビットコインが200日移動平均線を上回って引ければ、弱気相場の終わりになり得る」と指摘した。一方、足元のように上値を抑えられる展開が続けば、短期的に一段安となる可能性が高いとの見方も示した。

同氏の試算では、抵抗線での反落後に過去平均並みの調整が繰り返された場合、ビットコインは現在水準から5万6600ドルまで下落する可能性がある。

この価格帯は長期のサポート帯とも重なる。アナリストのPlan Cが示した長期支持モデルでは、上側の支持線は5万7110ドル、下側の支持線は4万6760ドル近辺としている。

このモデルは、ビットコインの長期SMAに加え、1本から4本までのEMAの平均値に10%のバンドを適用したものだ。

チャート面では弱気シグナルも残る。ベアフラッグの形状がなお有効で、今後数週間のうちにビットコインが6万ドルを下回る可能性を示唆している。

足元では反発局面にあるものの、短期的な抵抗線の突破は確認できていない。このため市場では、下落シナリオと支持線維持の可否を引き続き見極める展開となっている。

一方で、中長期の反発期待を支える材料もある。ビットコインは6万1000ドル近辺の200週SMAで反発した後、38%超上昇した。

この水準は、2018年と2020年3月の急落局面で主要サイクルの底入れが意識された水準にも近い。当時もビットコインは200週移動平均線近辺まで下落した後、50週移動平均線に向けて回復基調をたどったという。

同様の値動きが再現されれば、次の上値目標は9万4700ドルとなる可能性がある。現在値より約17%高い水準で、ブレット氏が示した「弱気相場の終わり」というシナリオを後押しする材料になり得る。

需給面では、大口投資家(クジラ)による買い集めが続いている点も見逃せない。最近の買い増し規模は、新規発行されたビットコイン供給量の約500%に相当するとの指摘も出ている。

短期チャートはなお弱気圧力を示しているが、長期支持線での反発と大口投資家の買いが同時に観測されている。市場では、8万2580ドルの上値抵抗を突破できるか、6万ドルの節目を維持できるかが重要な判断材料になっている。

ブレット氏はXに「Bitcoin is approaching the 200d MA. Close above and that could be the end of the bears. Rejection, and they fight on.」と投稿している。

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