エンタープライズソリューションを手がけるYounglimwon SoftLabは、京畿道坡州市に複合施設「Y SPACE」を開設した。研究開発の高度化に加え、協業の活性化や組織文化改革を後押しする拠点として運用する。
Y SPACEの延べ床面積は約5327平方メートル(約1612坪)で、4棟で構成する。既存オフィスとは異なる環境を整えることで、社内コミュニケーションと協業を強化し、生産性向上につなげる狙いだ。
同社によると、施設は高い天井や豊富な自然光を取り入れた開放的な設計を採用した。従来のオフィスとは異なる、集中しやすい研究環境を提供するという。
用途に応じた空間設計も特徴だ。日帰りで集中して働くための「ワーク」、宿泊を伴う業務向けの「ワークステイ」、チーム単位で協業する「ワークショップ」、家族と過ごす「休養」などの形で利用できる。シングルルームやキャラバン、ペンションなどの宿泊施設に加え、コミュニティスペースや体育施設も備え、集中と休息の両立を図る。
同施設は研究開発の場にとどまらない。技術開発から製品化、顧客への展開までをつなぐ研究開発のバリューチェーンを担う拠点として位置付ける。AIやSaaSを基盤とする技術の発掘を進め、製品の高度化につなげることで、事業化のスピードを高める考えだ。働き方や組織文化の変革も後押しする。
空間設計には、企画段階から従業員が参加した。自律性を重視した参加型の協業文化を反映し、自由な発想と対話から創造的なアイデアを生み出す場として定着させる方針だ。
Y SPACEは海外展開の拠点としても活用する。海外顧客やパートナーとの協業拠点とし、日本および東南アジア市場向けの教育プログラムと連携して、グローバル人材の育成と技術交流を進める予定だ。
クォン・ヨンボム代表は「Y SPACEは単なる技術開発拠点ではなく、創造と革新を基盤に技術を実際の事業成果へつなげる中核拠点だ」と述べた。その上で「今後は自社製品の競争力強化に加え、事業構造の高度化をけん引する中核空間へと発展させていく」と語った。