Lotte Chemicalは11日、2026年1~3月期の連結業績を発表し、売上高は4兆9905億ウォン、営業利益は735億ウォンだった。前年同期は赤字だったが、今期は黒字に転換した。当期純利益は335億ウォンだった。
中東情勢の緊迫化や原材料価格の上昇が続くなかでも、同社は原料調達の柔軟化や稼働率の機動的な調整など、生産運営の効率化を進め、採算を改善したとしている。
事業別では、基礎化学部門(Lotte Chemical基礎素材事業、LC Titan、LC USA)の売上高は3兆4490億ウォン、営業利益は455億ウォンだった。販売価格の上昇に伴うスプレッド改善に加え、原料高のラギング効果も黒字転換を後押しした。
先端素材部門は売上高が1兆233億ウォン、営業利益が615億ウォンだった。年末にかけて進んだ在庫調整が一巡し、需要回復を背景に販売量が伸びた。
子会社の業績も改善した。Lotte Fine Chemicalは売上高5107億ウォン、営業利益327億ウォンで、主要製品の国際価格上昇と販売拡大が寄与した。
一方、Lotte Energy Materialsの売上高は1598億ウォン、営業損益は50億ウォンの赤字だった。需要先業界の不透明感は続いたものの、原料高に伴うラギング効果で赤字幅は縮小した。
国内サプライチェーンの安定化に向けた対応も進めた。麗水工場では定期補修のスケジュールを調整し、医療用輸液バッグ向け原料を滞りなく生産した。建設用コンクリート混和剤の原料についても、国内需要の140%相当を前倒しで供給したという。
事業構造改革も加速している。大山工場では6月上旬に物的分割を実施し、9月の統合法人発足を目標に手続きを進めている。
麗水工場については、3月に事業再編計画書を提出して以降、パートナー企業との協力を段階的に進めている。第2四半期は基礎化学、先端素材の両部門とも定期補修の影響に加え、外部環境の不透明感が続く見通しだが、スプレッド改善効果が続くことで採算は維持できるとの見方を示した。
高付加価値事業の拡大にも取り組む。年内に完成予定の国内最大級の単一コンパウンド工場では、エンジニアリングプラスチック(EP)を年間50万トン生産する計画だ。
今後は高性能製品群「Super EP」へと製品ラインアップを拡充する。Lotte Energy Materialsは第2四半期に、顧客企業の北米ESS向けシフト加速や、AI向け高付加価値回路箔の本格出荷を背景に、販売量の増加を見込む。
Lotte Chemicalは「今後も外部環境と市場動向を綿密に見極め、安定供給に向けて生産運営の最適化に注力する」とコメントした。そのうえで「基礎化学事業は再編を通じて競争力を高め、バランスの取れたポートフォリオの構築により、中長期の成長戦略を着実に進める」としている。