写真=SK Telecomの乙支路社屋

SKTは11日、デジタルツインとロボット学習を組み合わせた「フィジカルAI」を製造業向けに展開すると発表した。製造現場の複雑さや検証環境の不足でAI活用が進みにくい課題に対応し、仮想空間でのシミュレーション結果を実際の現場運用に反映させる。

デジタルツイン基盤は、NVIDIAの「Omniverse」をベースに構築する。Omniverseは、実環境を高精度に再現した3D仮想空間上でシミュレーションを実行できるプラットフォームだ。

SKTは、産業界のニーズに合わせて必要な機能を組み合わせ、実際の製造工程に適用できる形に高度化する。異なる設備やシステムから生成されるデータを単一の仮想環境に集約し、条件を変えながら結果を比較する「What-ifシミュレーション」によって、工程変更や設備導入前の運用シナリオを検証する。

ロボット学習プラットフォームは、このデジタルツイン環境を活用してロボットを訓練する。仮想空間で多様な作業条件や状況を繰り返し学習させることで、SKTは現場投入前にロボットの対応力と安定性を確保できるとしている。

デジタルツイン基盤は、製造業の顧客企業を中心に導入拡大を進めている。ロボット学習プラットフォームはパイロット段階を経て、本格展開に向けた準備を進めているという。

ペク・スンユンSKTデータインテリジェンスチーム長は「フィジカルAIは、製造現場の運用をAI主導へ転換する中核インフラだ」としたうえで、「今後は半導体、自動車、造船など幅広い製造業に適用を広げ、現場でAIの実質的な価値を生み出すことに注力する」とコメントした。

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