韓国政府は11日、AnthropicとAI安全性の確保やサイバーセキュリティ分野での協力について協議し、主要システムに関する脆弱性情報を公表前に共有するよう同社に要請した。
科学技術情報通信部は同日、外交部、国家情報院、金融委員会、AI安全研究所、韓国インターネット振興院(KISA)、金融保安院とともに、Anthropicのマイケル・セルリトー氏(グローバル政策総括)らと会談した。会談では、AIの安全性と信頼性の確保、国内AI産業の活性化策などを話し合った。
今回の会談は、2月に開かれた「2026インドAI影響首脳会議」で、ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官とAnthropicのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)がAI分野の協力について意見を交わしたことを受けた後続協議という位置付けだ。
双方は、Anthropicの「ミトス」など高性能AIモデルがもたらし得るリスクを踏まえ、サイバーセキュリティ分野での協力策を重点的に検討した。あわせて、AI基本法など、AIの安全性と信頼性を支える制度基盤の整備に向けた韓国の政策面での協力も議題に上った。
科学技術情報通信部はAnthropicに対し、韓国のサイバーセキュリティ企業や関係機関との連携を提案した。また、韓国側が脆弱性情報の公表前に対応できるよう、関連情報の事前共有も求めた。双方は今後、AIモデルのサイバーセキュリティ分野での活用を巡り、実務協議を含む協力を継続する方針だ。
リュ・ジェミョン科学技術情報通信部第2次官は「AIモデルの安全性確保やサイバーセキュリティ能力の強化など、AIリスクの予防・対応体制を強化するため、グローバルAI先導企業との協力を積極的に進めていく」と述べた。