韓国科学技術情報通信部は11日、5月の「韓国エンジニア賞」受賞者として、韓国電力技術 原子力事業本部 事業責任者のユン・フン氏と、NoahNIX研究所長のチェ・ジェフン氏を選定したと発表した。
韓国エンジニア賞は、産業・技術の現場で成果を上げたエンジニアを毎月表彰する制度。受賞者には、副首相兼科学技術情報通信部長官賞と賞金500万ウォンが授与される。
ユン氏は、従来は2次元図面をもとに手作業で行っていた原子力発電所の配管損傷評価を高度化し、3次元ベースで評価できるソフトウェア「ToSPACE」を開発した。検査結果を入力することで、欠陥の有無や進展可能性をリアルタイムで評価でき、作業時間を80%短縮したという。
同ソフトは、アラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原子力発電所に20億ウォン規模で輸出された。韓国内でも50億ウォン超を受注したとしている。
チェ氏は、海外製装置の180kHz級を上回る320kHz級の超音波ノズルを開発し、医療用ステント向けコーティング装置に適用した。これにより、液滴サイズを従来比40%縮小し、コーティングの均一性を30%以上高めた。
NoahNIXはこの技術をもとに、2023年時点で米国、ドイツ、中国などへ約260万ドル(約3億9000万円)を輸出した。
ユン氏は「原子力発電所の安全性を高める中核技術を先導的に開発し、韓国の原子力技術の競争力向上に貢献したい」とコメントした。
チェ氏は「蓄積してきた技術力を基盤に、韓国の医療機器産業の基盤強化とグローバル競争力の向上につながる革新的な工程技術の開発にまい進する」と述べた。
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