Cardano(ADA)を巡り、年内に暗号資産の時価総額ランキングでトップ15から外れる可能性があるとの見方が再び浮上している。ネットワーク利用の低迷や市場での存在感の薄れ、価格の伸び悩みを弱気材料とする声がある一方、DeFi利用の拡大やTVLの上昇を根拠に、過度な悲観論に反論する向きも出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが8日(現地時間)に伝えたところによると、市場アナリストのシャー氏は、投資家の関心が利用の活発なエコシステムや成長モメンタムの強いチェーンに移っているとして、Cardanoの順位下落リスクを指摘した。
Cardanoの時価総額は現在94億5000万ドルで13位。年内には一時14位まで後退したが、直近2日間で6%超上昇し、価格は一時0.27ドルを回復した。
もっとも、依然としてトップ10圏外にあり、Hyperliquid(HYPE)やZcash(ZEC)、LEO(LEO)などがCardanoを上回っているという。
シャー氏は、この流れが続けばCardanoは年末までにトップ15圏外へ後退する可能性があるとみている。その場合、時価総額は21億2000万ドル減少し、価格は0.202ドルまで下落する計算になると試算した。
弱気見通しの根拠として挙げたのは、ネットワーク利用、エコシステムの認知度、価格推移の3点だ。Cardanoのオンチェーン活動は競合チェーンと比べて低調で、こうした状況が「死んだチェーン」との見方を強めているとした。
一方で、反論も出ている。グローバルなステーキングプラットフォームのEverstakeは、Cardanoを健全なネットワークと評価し、分散型金融(DeFi)の利用が増えていると主張した。
CardanoのTVL(預かり資産総額)も直近で約1年ぶりの高水準に達しており、ユーザー参加の広がりを示すシグナルだとの見方が示されている。
市場での注目度低下を指摘する声もある。シャー氏は、SNSやコミュニティでの言及が減り、投機的なモメンタムも弱まったことで、市場の関心が他の領域へ移ったと述べた。
価格面でもCardanoは、2021年の高値以降、力強さを欠く展開が続いている。前回の相場サイクルではビットコインやXRPが過去最高値を回復、あるいは更新したのに対し、Cardanoは高値圏に戻せていないことが投資家心理の重荷になっていると分析した。
シャー氏は、Cardanoを追い抜く候補として、Zcash、Toncoin(TON)、Monero(XMR)、Avalanche(AVAX)を挙げた。このうちZcashはすでに11位でCardanoを上回っているが、その差は大きくないとしている。
また、Moneroは15位、Toncoinは17位、Avalancheは24位に位置している。時価総額ベースでは、MoneroとToncoin、特にAvalancheがCardanoを上回るには、少なくとも20億ドル超の差を埋める必要があるという。
これに対し、Cardanoの支持層は大規模なコミュニティの存在と継続的な開発を強調する。Ouroborus LeiosやMidnightといったネットワーク開発が引き続き注目されていると主張した。
研究主導の開発姿勢や長期的なインフラ整備、セキュリティ重視の戦略を強みとみる見方もある。
また、Cardanoは相場回復局面で値動きの反応が遅い傾向があるとの指摘も改めて浮上した。過去のサイクルでも、長く低調な推移が続いた後、市場心理の改善をきっかけに急騰した例があるという。
一部の支持者の間では、Cardanoが時価総額トップ5に再浮上する可能性を指摘する声もある。
Cardanoを巡る論点は、活動性の鈍化をどうみるか、またエコシステムの基礎体力をどう評価するかに集約される。短期的には時価総額順位を維持できるか、中長期では開発ロードマップとユーザー参加の拡大が価格に結び付くかが焦点となる。
実際、SNS上では「Cardanoは今年トップ15から転落する。チェーン利用は乏しく話題性も低い。活動は死んでおり、価格も期待外れだ。2021年高値の回復には程遠く、ZEC、TON、XMR、AVAXが追い抜く」といった趣旨の投稿が拡散している。