XRPで、過去の大幅上昇に先立って現れた反転シグナルが再び確認されたとの見方が出ている。先物市場では弱気姿勢が続く一方、価格は持ち直しており、今後の方向感を巡って市場の見方は割れている。
BeInCryptoが10日に報じたところによると、BinanceにおけるXRP先物の資金調達率(ファンディングレート)は約3カ月にわたり弱気寄りで推移している。それにもかかわらず、この間のXRP価格は27%上昇した。
今回の分析は、値動きそのものよりもデリバティブ市場のセンチメントに着目したものだ。オンチェーン分析家のダークポストは、2月初旬以降、暗号資産市場の地合いが変化したと指摘した。
ビットコイン、イーサリアム、ステーブルコインを除く暗号資産の時価総額を示すTotal3は、5440億ドル超の流出後に約1250億ドルを回復した。市場全体が持ち直す中でも、トレーダーはなおショートポジションに傾いているという。
ダークポストは、BinanceのXRP資金調達率が足元で過去最長級の弱気バイアスを維持していると分析した。価格が60%超下落した後にこうした弱気見通しが市場で広がる局面は、かえって反転の可能性を高めることが多いとしている。
同氏によれば、2025年4月にXRPが1.25ドルを付けた局面でも同様の流れがみられ、その後は強気基調に転じて価格が126%上昇した。
もっとも、直近の値動きだけをみるとXRPの上昇率は限定的だ。過去1カ月の上昇率は5.7%にとどまり、時価総額上位5資産のうち、ステーブルコインを除けば最も弱い動きだった。
同じ期間には、Zcash(ZEC)やToncoin(TON)、Ondo(ONDO)、Internet Computer(ICP)などがXRPを上回る上昇幅を記録した。市場がXRPを積極的に再評価しているというより、限られた反発の中で方向感を探る局面にあることを示している。
チャート分析でも見方は分かれている。ある分析家は、XRPのチャートがToncoinとOndoの弱気相場後のもみ合い局面に似ていると指摘した。両銘柄はいずれもその後に強い上放れをみせており、XRPも同様の展開に入る可能性があるという。
この分析家は、次の上値の目安として2〜4ドルを示した。
一方、別の市場参加者はXRPの対称三角形(シンメトリカル・トライアングル)に注目している。このパターンは、上昇や下落を直接示唆するものではなく、買い手と売り手の力が拮抗している状態を表すという。
足元のXRP価格は三角形の先端に近づいており、近く方向感が明確になる可能性が高い。上放れすれば上昇の勢いが強まり、下放れした場合は売り圧力が再び強まる可能性がある。
この分析家は、もみ合いが長引くほど5月末の三角持ち合いの先端に近づき、「決定的なラリー」が起きる可能性が高まるとみている。現状については、レンジ相場が続いているとの見方を示した。
今後の焦点は、買いが対称三角形の上値抵抗線を突破できるかどうか、またデリバティブ市場のショート偏重が実際の価格反転につながるかどうかだ。現物価格の動きと資金調達率の乖離が続く中、XRPがどちらに均衡を崩すかが短期的な分岐点となりそうだ。