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ビットコイン現物ETFへの資金流入が続いている。4月2日を含む週から5月8日終了週まで6週連続で週間ベースの純流入を記録し、2025年8月以来の長期連続流入となった。

Cointelegraphが9日に伝えた。SoSoValueの集計によると、この6週間の累計純流入額は34億ドルだった。

週間ベースで流入額が最も大きかったのは4月17日を含む週で、9億9638万ドルが流入した。一方、最も小さかったのは4月2日を含む週で、純流入は2234万ドルにとどまった。直近の5月8日終了週の純流入額は6億2275万ドルだった。

今回の6週連続純流入は、2025年6月13日から7月18日まで続いた7週連続以来の長さとなる。当時の累計流入額は75億7000万ドルで、7月11日を含む週には27億2000万ドル、翌週にも23億9000万ドルが流入していた。

もっとも、直近週の資金フローは週後半にかけて勢いを欠いた。週前半は5億3221万ドル、4億6735万ドルと高水準の流入が続いたが、水曜日は4633万ドルまで縮小。木曜日には2億7750万ドルの流入に持ち直したものの、金曜日は1億4565万ドルの純流出に転じた。

Bitunixのアナリストは、米国の4月非農業部門雇用者数の発表を前に、投資家が様子見姿勢を強めたと指摘した。市場予想は前回の17万8000人増を大きく下回る6万2000人増だった。一方、週初に公表されたADP雇用報告は10万9000人増と市場予想を上回り、雇用情勢を巡る見方が分かれたという。

地政学リスクも投資家心理の重しとなった。Bitunixは、米国とイランがホルムズ海峡周辺で再び交戦したものの、なお交渉の余地は残されていると分析。一部の海上事案では、限定的な合意に達した可能性にも言及した。

ビットコイン現物価格も、ETFの資金フローに連動する形で振れた。木曜日には8万ドルを割り込み、清算ヒートマップでは7万8000ドル近辺に流動性が集中していることが示された。Bitunixは、この水準を下抜ければ清算が連鎖的に広がる可能性があるとみる。一方で、8万2000〜8万3000ドルにはショートポジションが集まっており、市場は方向感を探る局面にあると分析した。

イーサリアム現物ETFも同期間、週間ベースで純流入に転じた。5月8日終了週の純流入額は7049万ドルだった。前週は8247万ドルの純流出だったが、週次では持ち直した。

4月10日から4月24日までの3週間には、イーサリアム現物ETFに合計6億1791万ドルが流入した。流入額のピークは4月17日を含む週で、2億7583万ドルだった。

ただ、イーサリアム現物ETFも日次ベースでは不安定な動きが続いた。月曜日と火曜日はそれぞれ6129万ドル、9757万ドルが流入し、水曜日は1157万ドルに減速。木曜日には1億352万ドルが流出し、週前半の流入分の大半を失った。金曜日は357万ドルの流入となり、週間ではかろうじて純流入を確保した。

暗号資産の現物ETF市場は、ビットコインを中心に週間では資金流入基調を維持している。ただ、日次の資金フローはマクロ指標や地政学リスクの影響を受けやすくなっている。目先はETFへの資金流入が続くかに加え、ビットコインが8万ドル近辺を維持できるかが焦点となる。

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