暗号資産関連のSNSで強気の投稿が急増しており、足元の上昇相場に短期的な過熱感が出ている。ブロックチェーンメディアのCointelegraphが10日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産のセンチメント分析プラットフォームSantimentは、市場の楽観ムードの拡大を短期リスクのシグナルとみている。
Santimentが複数のプラットフォームで暗号資産関連アカウントを追跡した結果、関連投稿における強気と弱気の比率は直近で約1.5対1となった。ビットコインは過去30日で11.50%上昇し、記事執筆時点では8万628ドルで取引された。
Santimentは土曜日に公表したレポートで、市場参加者が強気に傾いた状態で始まる上昇相場は、不安が残るなかで進む相場よりも早く失速しやすいと指摘した。半信半疑のなかで続く上昇の方が、相場は長続きしやすいとも説明している。
一方、10日のFear & Greed Index(恐怖・強欲指数)は47で、中立圏に位置した。同指数は8日に再び恐怖圏に入り、9日には38まで低下しており、投資家がなお慎重姿勢を崩していないことを示している。
Santimentは、現在のビットコインにとって望ましいシナリオとして、追加上昇よりもいったんの調整を挙げた。7万5000ドル近辺まで押し戻され、追随的なロングポジションが整理されることで、投資家心理がリセットされ、より健全な上昇の土台が整うとの見方だ。
また、取引所にあるビットコイン供給量が直近5日間で増加した点についても、短期的な利益確定の可能性を示す材料だとした。長期的には減少傾向にあった取引所保有分が増加に転じたことは、初期の利確シグナルになり得るとしている。
先行きの見方は分かれている。MN Trading Capital創業者のマイケル・バン・デ・ポペは、ビットコインが上昇基調を再開する前に、7万〜7万5000ドルを改めて試す可能性があるとみる。一方、暗号資産アナリストのマシュー・ハイランドは、6月までに8万7000〜9万5000ドルに達する可能性が高いと予想した。