アルトコインのイメージ写真=Shutterstock

アルトコイン市場の長期時価総額チャートで、2017年と2021年の強気相場前に見られたのと似たパターンが再び確認された。BeInCryptoが8日、こうした見方を伝えた。ただ、相場の主導権はなおビットコインが握っており、アルトコイン優位への転換にはビットコインのドミナンス低下が必要となる。

同メディアによると、アルトコインシーズン指数は35で、依然としてビットコインシーズンの領域にある。

Xのアナリスト、el_crypto_profは、ビットコインを除くアルトコイン全体の時価総額を示す週足チャートについて、過去10年間で3度にわたり類似の構造が現れたと指摘した。足元の時価総額は約1兆600億ドルとしている。

1回目は2015~2016年だ。アルトコイン市場は蓄積局面を経た後、上昇トレンドラインに沿って切り上がり、2016年末に一時的にトレンドラインを割り込んだものの、その後は2017年の急騰につながった。

2回目は2019~2020年に確認された。下落トレンドライン近辺での収れん局面のち、2020年3月の新型コロナウイルス感染拡大局面で急落し、一時的な下抜けを経て、2020~2021年のアルトコイン強気相場へ移行した。

足元でも、2023年以降に同様の構造が形成されているという。アルトコインは2024年を通じて上昇トレンドラインに沿って推移し、直近では上限付近でフェイクブレイクに似た値動きを見せた。ベンジャミン・コウェンも、今回のサイクルで類似の循環シグナルに言及している。

もっとも、この強気シナリオが現実味を帯びるには、ビットコインのドミナンス低下が前提となる。ビットコインのドミナンスは日足ベースで60.88%となり、2025年8月から2026年4月まで続いた58~60%のレンジを上抜けた。

次の抵抗帯としては、前サイクル高値の66.06%が意識されている。

61%近辺はこれまでも複数回にわたり上値抵抗として機能してきた。2025年10月10日と11月5日にも、この水準で押し戻された。

一方で、RSIは強気圏入りに失敗した後に低下へ転じ、MACDも足元でデッドクロスを示した。ドミナンスが再び低下する場合、最初の支持線は59.63%、次は55.66%とされる。59.63%を下回れば、アルトコインが相対的に強含む可能性が高まる。

アルトコインシーズン指数は、直近90日間に上位50銘柄のうち何銘柄がビットコインのリターンを上回ったかを基に算出する。ステーブルコインと資産担保型トークンは対象外だ。75以上ならアルトコインシーズン、25以下ならビットコインシーズンと判断される。

現在の35という水準は、上位50のアルトコインのうち、ビットコインを上回る成績を示した銘柄がその程度にとどまることを意味する。過去のアルトコインシーズンのピークでは、この指数は90を超えた。暗号資産市場全体の時価総額に占めるビットコインの比率も、2026年5月時点で約60.3%とされる。

同メディアは、ビットコインのドミナンスが59.63%を下回り、アルトコインシーズン指数が50を上回って初めて、長期チャート上の強気パターンが裏付けられると分析した。逆に、ドミナンスが66%に近づき、指数が50を下回ったままであれば、このシナリオは後退する可能性があるとしている。

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