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Anthropicは8日(現地時間)、Microsoft 365向けのClaude対応を拡大し、「Claude for Excel」「Claude for PowerPoint」「Claude for Word」の一般提供を開始したと発表した。Outlook向けはパブリックベータに移行した。

これにより、「Claude for Microsoft 365」のユーザーは、ExcelからPowerPoint、Word、Outlookへ移動しても、会話コンテキストを維持したまま利用できるようになる。

Microsoft 365(有料)の法人向けユーザー基盤は4億5000万人を超える。Microsoftが同ユーザー向けに提供するAIアシスタント「Microsoft 365 Copilot」の有料ユーザーは、前四半期時点で2000万人となり、Microsoft 365(有料)の法人向けユーザー基盤に対する比率は約4.4%だった。

この数字を前提にすると、Anthropicにとってはなお4億3000万人規模の潜在ユーザーにClaudeを広げられる余地があることになる。

AI分野のプロダクトマネジメントに関するニュースレターとポッドキャストを運営するアーカシュ・グプタ氏は、「AIを活用した生産性向上業務における大きな摩擦の1つは、アプリを切り替えるたびにプロンプトを入れ直さなければならないことだ」と指摘。「今回の対応によって、その問題が解消された。これはMicrosoft Copilotの『Work IQ』が掲げてきた中核的な価値でもあり、AnthropicはMicrosoftのプラットフォーム上で同等の機能を打ち出した」と述べた。

MicrosoftはOpenAIのモデルを基盤にCopilotを展開する一方で、OpenAIと競合するAIがExcel、PowerPoint、Word、Outlookで利用できる環境も整えた。グプタ氏は、「Microsoftの本当の製品はプラットフォームだ。Claudeを排除すれば自社製品の優遇とみなされ、反トラスト当局の調査対象になりかねない。受け入れれば、ユーザーがOfficeにとどまる誘因は強まる。いずれにせよMicrosoftに有利に働く」と分析した。

その上で、「Officeの中でOpenAIが持っていた優位性は、これでほぼ並んだ」との見方を示した。

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