Airbnbは1〜3月期の決算説明会で、AI活用の進展を明らかにした。エンジニアが作成するコードの60%をAIが生成しているほか、顧客対応でも問い合わせのうち40%をオペレーターに引き継がず処理しているという。一方で、ブライアン・チェスキーCEOは、旅行やEC分野に適したAIはなお完成していないとして、現行のチャットボット型インターフェースが抱える4つの課題を挙げた。
TechCrunchが8日(現地時間)に報じた内容として、チェスキー氏は決算説明会で、カスタマーサポートにおけるAIボットの処理比率が年初の33%から40%に上昇したと説明した。
AIは外部APIパートナー向けのツール開発でも効果を発揮しているという。チェスキー氏は「これまでならエンジニア20人を必要とした仕事を、いまでは1人のエンジニアがAIエージェントを活用してこなせるようになった」と述べた。
その一方で、旅行やECにおけるAI活用には依然として難しさがあるとの認識も示した。チェスキー氏は「旅行やECに本当に適したAIを、まだ誰も作れていない」と述べ、現在のチャットボット方式には4つの構造的な問題があると指摘した。
第1に、ECでは本来、写真を中心に商品や選択肢を見せる必要があること。第2に、スライダーやボタンで直感的に条件を調整できず、すべてをテキストで入力しなければならないこと。第3に、数千に及ぶ選択肢をチャット画面の中で比較するのは難しいこと。第4に、予約の多くは複数人で意思決定するのに対し、チャットボットは基本的に1対1のやり取りを前提としていること——の4点だ。
Airbnbの1〜3月期業績は、純利益が前年同期比3.9%増の1億6000万ドル(約240億円)、売上高が18%増の27億ドル(約4050億円)だった。宿泊予約件数は9%増の1億5620万件。当四半期に導入した「今すぐ予約、後払い」機能は、総予約額の約20%を占めた。