Microsoftが、コンソール、PC、携帯型デバイス、クラウドゲーミングを横断する次世代Xboxの統合ユーザーインターフェース(UI)構想を改めて打ち出した。デバイスごとに分かれていたXbox体験を、一貫したUIでつなぐ狙いだ。
米ITメディアThe Vergeによると、Microsoftは7日(現地時間)、3月のゲーム開発者会議(GDC)で実施したXbox基調講演の映像を新たに公開し、統合型UIのイメージを再び示した。
今回の見直しは、コンソール、PCアプリ、クラウドゲーミング、携帯型デバイスへと広がったXboxプラットフォーム全体で、より統一感のある体験を提供することが目的だ。これまでは端末ごとにUI構造や操作感が大きく異なるとの指摘があった。
Xboxの次世代部門のバイスプレジデント、ジェイソン・ロナルド氏は、「複数のデバイスでXboxを利用するユーザーは、体験の断片化と一貫性の不足を感じていた」と説明。「どこでプレイしても、見慣れていて分かりやすい“Xboxらしさ”を提供するのが目標だ」と述べた。
公開された画面では、全体の骨格は従来UIを踏襲しつつ、細部に変更が加えられている。コンソールのホーム画面では右上にユーザープロフィールを配置し、画面下部の広告枠は従来の4枠から3枠に削減。携帯型デバイス向けUIも近い構成となっており、デザインの統一感を強めた。
一方、PC向けXboxアプリには、最近刷新されたXboxクラウドゲーミングのインターフェースに近いデザインが採用されたとみられる。新たなライブラリー領域に加え、丸みを帯びたUI要素やアニメーション効果も確認でき、コンソール寄りのデザイン言語をPCにも広げる方向性がうかがえる。
業界では、今回のUI刷新をMicrosoftのプラットフォーム統合戦略の一環とみる向きが強い。Microsoftは近年、コンソール販売そのものよりも、サブスクリプションサービスやクラウドゲーミング、Windowsベースのゲームプラットフォーム拡大に軸足を移している。
新UIがWindows 11ベースの環境と、より密接に連動する可能性も注目されている。公開映像の後半では、新しいXboxストアとみられる画面がWindows 11環境上で表示されたためだ。Microsoftは詳細を説明していないが、コンソール中心だったXboxエコシステムをPC、クラウド、携帯型デバイスへ広げる方向性は、これまで以上に鮮明になった。
もっとも、Microsoftは全デバイスで完全に同一の画面構成を採用する計画ではないとしている。ロナルド氏は、画面サイズや入力方式、端末の特性を踏まえ、一部ではUIの差異を維持すると説明した。統合体験を提供しながら、各端末に適した使い勝手も確保する考えだ。
今回の公開は完成版の発表というより、今後の方向性を示す内容に近い。実際の導入時期や具体的なリリース日程は明らかにされていない。ただ、市場ではMicrosoftがコンソール、PC、クラウド、携帯型デバイスの境界をUI面から段階的に薄め、統合型ゲームプラットフォームの構築を加速しているとの見方が出ている。
今後の正式発表では、Xboxストアの統合方法やWindows 11との連携の度合い、クラウドゲーミング関連機能の強化の有無が焦点になりそうだ。